ホルミシスと栄養素

2020年11月20日

ホルミシスとは、生体が回復可能なレベルの侵襲的な刺激を受けた際に、身体が反応して元のレベル以上の健康な状態になることです。

要するに超回復のことで、ある程度のストレスがある方が元気になるということです。

放射線は、低容量では抗癌作用を持っていますが、高容量では致死的に作用します。

スポーツで身体を鍛えて元気になるのもこのメカニズムです。

精神的なストレスも過度で無ければ力に変えることが出来ます。

ホルミシスを利用して寿命を伸ばす方法として、運動、高温や低温への曝露、断食があります。

このホルミシスの考え方の真意は、すべてのストレス(食事、温度、放射線など)には適量が存在しており、少なすぎても多すぎても問題が生じることを意味しています。

栄養素についても同じで、摂取量と有病率の関係はU字型になっており、タンパク質やオメガ3脂肪酸でさえも摂りすぎると問題が生じて来ます。

O’Keefer Jrらが2004年の報告では、平均的な現代のアメリカの食事と原始人の食事を比較すると、2〜3倍の食物繊維、1.5〜2.0倍の多価不飽和および一価不飽和脂肪、4倍のω-3脂肪を含んでいましたが、飽和脂肪は60%〜70%少なくなっています。タンパク質の摂取量は2〜3倍、カリウムの摂取量は3〜4倍でした。ただし、ナトリウム摂取量は4〜5倍低くなります。

この報告は、現代人は2〜4倍のタンパク質、野菜、果物、多脂魚を食べることが適量であることを示唆しています。