<症例>多発性硬化症の改善例
22歳時に歩行障害と視覚障害で多発性硬化症を発症した41歳の女性です。
急性期にステロイドパルス療法のみで経過を診ておられましたが、年々症状が進行していました。
2018年5月頃から歩行障害が悪化して、松葉杖が手放せなくなりました。
2019年10月頃に右目の視覚障害が悪化しましたが、同時期に栄養療法を案内して、食事内容を全般的に見直してもらいました。
2020年11月よりWahls protocolを案内して、徐々に食生活に取り入れてもらいました。
2021年6月には歩行障害のためにリハビリをしたことで、さらに歩行障害が悪化して、病院から車いすの使用を勧められました。
車いすを勧められたことがショックで、食事療法にさらに真剣に取り組むようになられたようです。
2021年11月頃からかなり歩けるようになり、松葉杖を使わなくても済むようになりました。
2021年12月から気分が安定して、落ち込まないようになりました。
2022年2月頃から慢性便秘が解消して、下剤を使わなくても快便になりました。
現在では、視覚障害も良くなったと自覚されています。
Wahls先生は、食事療法を開始して3~4ヶ月で改善されています。
この方も食事療法の精度を上げてから5ヶ月ぐらいで改善されたようです。
自己免疫疾患の栄養療法はかなりの難易度の食事療法なので、実践するのは簡単ではありません。