乳製品で骨折が増える理由

最新の総論でも、ミルクの消費量の多い国ほど骨折が多くなる関係が指摘されています。(2020年、Willetら

骨に関係する主なミネラルは、カルシウム、マグネシウム、リンです。

骨の有機成分は35%でコラーゲンで構成されています。骨の無機成分は65%で、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸マグネシウムで構成されています。

血液中のpHは厳密に弱アルカリ性にコントロールされています。食品添加物などに大量に含まれるリンは血液中では、リン酸塩(PO₄ )の形で血液を酸性に傾けます。pHを維持するために、アルカリミネラルであるカルシウムとマグネシウムが骨から溶け出してきて(酸性脱灰)、骨折を促進させると考えられています。2009年のNew1994年のSebastianら

同じメカニズムでケトン食療法でも、骨折のリスクが高くなります。(2019年、Draisumaら

飲み物に含まれるリンが問題視されていますが、その中でも牛乳に含まれるリンが極端に多いことが知られています。

オリゴスキャンの相関関係で見ると、カルシウムおよびマグネシムとリンは負の相関関係があります。これはリンを大量に摂取すると体内のカルシウムとマグネシウムが失われることを意味しています。カルシウムとマグネシウムは相関関係なしです。

以上からリンを大量に含む乳製品を摂取すると、カルシウムとマグネシウムが失われて、骨折に繋がる可能性があります。

高リンで低カルシウムの食事は副甲状腺ホルモンを刺激し、骨吸収を引き起こす可能性があります。(2005年、Kristensenら

リンを大量に摂取すると、25-ヒドロキシビタミンDの腎臓の活性化が低下し、カルシウムの恒常性に影響を与える可能性があります。(2013年、Calvoら