湿疹の中医治療

湿疹とは、皮膚が炎症を起こすことで生じるさまざまな変化のことで、皮膚炎と同義です。

原因がわからないものを湿疹、原因がある程度特定できるものを「~皮膚炎」と呼ぶのが一般的です。

湿疹は、あらわれる部位や状態によって、さまざまな種類があります。

湿疹の経過と症状と中医学的な病因は下図のような経過をたどり、湿疹三角形と呼ばれます。

中医学での証型、症状、治法は以下です。

証型症状治則治法
湿熱紅斑、丘疹、水疱、びらん、痂皮涼血清熱利湿萆薢滲湿湯 合 二妙丸加減
脾虚湿盛紅斑、丘疹、水疱、びらん、痂皮+食欲不振健脾燥湿清熱除湿胃苓湯加減
血虚風燥皮膚肥厚、苔癬化、落屑養血祛風、清熱化湿下記
肺胃陰虚顔面の脂漏性湿疹、陰虚内熱養陰清熱除湿養陰清肺湯加減
肝胆湿熱陰部または肛門湿疹、清利肝胆湿熱竜胆瀉肝湯加減

萆薢滲湿湯 合 二妙丸加減:金銀花、連翹、牡丹皮、苦参、蒼朮、黄柏、萆薢、茯苓、茵陳(利水滲湿、清熱除湿)、大黄、甘草

除湿胃苓湯加減:蒼朮、白朮、猪苓、茯苓、淮山薬(わいさんやく、山薬、補気)、薏苡仁、車前子(利水滲湿)、沢瀉、徐長卿(じょちょうけい、祛風湿)、茵陳、陳皮

血虚風燥の治法:生地黄、当帰、白芍、小胡麻(しょうごま、胡麻仁、滋陰)、白鮮皮、地膚子、萆薢、茯苓皮、蛇床子(じゃしょうし、助陽)、生甘草

養陰清肺湯加減:生地黄、玄参、麦門冬、牡丹皮

竜胆瀉肝湯加減:竜胆、山梔子、沢瀉、車前子、生地黄、生甘草