世界の骨粗鬆症の有病率と肉の消費量
まとめ:高齢者の腰が曲がる症状は、主食文化のある東南アジア特有の現象です。主食文化=低タンパク食も骨粗鬆症の原因となります。
世界主要8カ国の骨粗鬆症の有病率(2021, Salari)と、肉の消費量(国連食糧農業機関 (FAO)、FAOSTATオンライン統計サービス)の相関を図にしました。
世界の骨粗鬆症の50%はアジアに発症することが指摘されています。(1996, Lau)
また、ミルクの消費量の多い国ほど骨折が多くなる関係が指摘されています。(2020年、Willetら)
過去の記事で、リンを大量に含む乳製品を摂取すると、カルシウムとマグネシウムが失われて、骨折に繋がる可能性を指摘しましたが、骨の重量の35%、体積の50%はタンパク質で作られていることから、タンパク質の摂取不足も骨粗鬆症の発症の原因となります。