ビタミン・ミネラルと食物・基準量・上限量〜考察

ビタミンとミネラルの豊富な食物は、一部の食材(レバー、鶏・豚・牛肉、多脂魚、アブラナ科の野菜、豆など)に偏っています。

動物からしか摂取出来ないのはビタミンB12、ほとんど摂取出来ないのはナイアシン、パントテン酸、亜鉛、セレンです。

日本と米国の推奨量および上限量は、ほとんど同じです。

海外サプリの推奨量は、上限量に近い量になっています。

日本製のサプリは推奨量を基準にしていますが、海外サプリは上限量を基準にしていますので、全く量が異なっており、およそ50倍近い差があります。これはサプリ製造に関する法律の違いが原因です。

食事で十分量を補給することが可能であり、過剰摂取に注意が必要なのは、ビタミンA、K、銅、ヨウ素です。

ビタミンA、K、銅、ヨウ素以外の栄養素は、食事によって基準量(日本の推奨量)に到達することは可能ですが、海外サプリの推奨量まで到達することは不可能で、およそ50倍近い差があります。

唯一サプリが存在しない栄養素はリンで、食事によって十分量が摂取出来ると考えられています。

リンの豊富な食物である「バター以外の乳製品、加工肉」の摂取には注意が必要です。

腸内細菌が作ることが出来る栄養素は、ビタミンBとKです。

カルシウムサプリメントの摂取には注意が必要です。

ホモシステインが高くメチレーション回路に問題のある方は、ビタミンB2、ナイアシン、B6、B12,葉酸、ビタミンDを含む食材の摂取をお勧めします。

ビタミンDとマグネシウムは、サプリで摂取しないと、まず理想量に到達しません。

加齢とともに必要性が増すサプリは、抗酸化ビタミンのビタミンC、ビタミンE、ナイアシンです。