間欠性跛行

間欠性跛行(かんけつせいはこう)とは、歩行などで下肢に負荷をかけると次第に下肢の疼痛・しびれ・冷えを感じ、一時休息することにより症状が軽減し再び運動が可能となることです。

考えられる疾患としては、腰部脊柱管狭窄症が最も多く、次が閉塞性動脈硬化症になります。

鑑別診断の方法は以下です。

下肢の血流不全を確認する最初の簡便な手段として、「挙上試験」と「下垂試験があります。

閉塞性動脈硬化症の診断のために、足関節上腕血圧比(ABI)は下肢の血流低下の程度を知るために、繁用される検査です。

ABIの計算式:足(足関節)の収縮期血圧/上肢の収縮期血圧

通常は足の血圧の方が、上肢の血圧より高いため、正常ではABI>1.0となります。ABI:0.9以下の場合は、血流を低下させるに十分な狭窄が下肢動脈にあることを示唆しています。ABIの値により病気の重症度も評価され、軽症:0.71-0.90, 中等症:0.51-0.70, 重症:0.50以下です。

足の脈拍は、以下の部位で行い、左右差に注意しますが、わかりにくい場合もあります。