尖足

尖足とは、足首が底屈(足の裏側へ曲がる)方向に硬くなり、つま先が下を向いたまま伸びてしまう状態を指します。 踵が接地しにくいのが特徴です。
| 項目 | 痙性尖足(中枢) | 弛緩性尖足(末梢) |
|---|---|---|
| 原因 | 脳・脊髄障害(上位運動ニューロン、錐体路、皮質脊髄路) | 末梢神経(腓骨神経、坐骨神経、下位運動ニューロン) |
| 筋緊張 | 亢進(硬い) | 低下(柔らかい) |
| 他動背屈 | 抵抗あり・カクッ(折りたたみナイフ) | スムーズに動く |
| 速度依存性 | あり(速いと硬い) | なし |
| 反射 | 亢進(クローヌスあり) | 低下〜消失 |
| 足関節の可動性 | 制限されやすい | むしろ過可動のことあり |
| 歩行 | 突っ張り・擦る | 鶏歩(高く上げる) |
| 接地 | つま先接地持続 | バタンと落ちる |
| つま先立ち | 可能なこと多い | 可能(場合による) |
| かかと歩き | 困難 | できない(重要) |
| 合併所見 | 内反尖足・痙縮パターン、上肢の屈曲(ウエルニッケマン姿位) | 下垂足 |
| キーワード | 硬い・反射↑・中枢 | 柔らかい・反射↓・末梢 |
末梢性尖足のまれな原因として、腓腹筋瘢痕、血管腫、血管攣縮が報告されており(2020, 後藤)、これらが腓骨神経障害を起こしたものと考えられます。
