カンナビノイド(CBDオイル)とPTSD
(現在は当院でのCBDオイルの取り扱いは中止しています。治療は食事を中心とした自然療法を第一選択で考えています。薬物療法は第一選択にはならないことが中止の理由です。)
医療大麻であるカンナビノイドが、PTSDや不眠に効果があるという論文が出ています。
カンナビノイドは、抗癌作用、鎮痛作用をはじめ幅広い作用を持っていることが知られています。
1988年にカンナビノイド受容体の存在が明らかにされ、体内に内因性のカンナビノイドシステムを介して多彩な生理活性を発揮すると言われています。
要するに「よくわからないけど、なんか効く」ということです。
PTSDとは、ショックとなる大きな出来事(トラウマ)があって、その後に過覚醒、フラッシュバック、回避などの症状が出る状態のことです。
PTSDの特徴は、このPTSD症状が鍵が掛かったように固着して、何年経っても改善しにくいことです。
PTSD治療の第一選択は、ソマティックエクスペリエンシングやEMDRなどのトラウマセラピーです。
PTSDに有効と言われる薬物療法、神経療法などは、PTSDの周辺症状に対して有効であると言う意味です。
トラウマ構造を解除する心理療法が根治療法的であり、その他の治療は対症療法的です。
ただし、糖質制限・高タンパク食の栄養療法も根治療法的な効果があります。
残念ながらトラウマセラピーを実施しても、PTSD症状の特に過覚醒が、簡単には改善しないケースもあります。
このようなケースに、CBDオイルの効果があればと期待しています。