ダイエット、理論編
ダイエット=痩せるとは、体内に蓄えられた中性脂肪が分解することです。
中性脂肪の分解を促進する体内ホルモンで、最も有名なのはグルカゴンです。
ダイエットの本質は、グルカゴンの分泌条件を揃えることです。
グルカゴンは、血糖値が下がったときに、血糖値を上げて、維持するために分泌されます。
つまり、意図的に低血糖作り出すのが、ダイエットのコツになります。
逆に言えば、血糖値を上げないようにすれば良いわけです。
血糖値を上げるのは、糖質だけなので、糖質オフが、シンプルな答えです。
もっと具体的に言うと、
糖質を摂取しない状態で、8時間から12時間すると脂肪は分解をはじめます。
エネルギーを産生するための栄養素の分解は優先順位があります。
糖質>脂質>タンパク質の順番です。
身体の糖質(主に肝臓のグリコーゲン)をある程度使い切って、血糖値が下がりはじめ、グルカゴンが分泌されて、その作用で、はじめて脂肪の分解がはじまります。
動物の貯蔵エネルギーの中で、グリコーゲンはわずかですが優先的に使われます。
糖質完全オフの時間を、24時間中に18時間は作りたいところです。これは、逆に言えば、食事を摂る時間を6時間以内にするということです。
要するに糖質制限+プチ断食が、具体的な答えになってきます。
糖質オフの間は、厳密に言えば、脂質もタンパク質も摂取しない方が痩せやすいです。
タンパク質は、血糖値を基本的には上げませんが、糖質オフでタンパク質を摂取すると、タンパク質からの糖新生の材料を提供しますので、血糖値が下がりにくくなります。その結果、グルカゴンの分泌が抑制されて、脂肪が分解されなくなります。
ケトン食療法は、ケトン体を増やすために、飽和脂肪酸を大量に摂取しますが、身体の脂肪を分解したいなら、外から脂肪酸を摂取しない方が良いです。
つまり、1日の合計での栄養素で考えると、最初のダイエットの基本の基本の話に戻っていきます。
(細かく言えば、このやり方では、必須脂肪酸が足りなくなりますが。。)
私は、1日断食や週末断食は原則的には勧めません。
1日の必要タンパク質摂取量は、必須と考えるからです。
もちろん、ビタミン、ミネラルの摂取も怠ってはいけません。