愛着障害にも栄養療法
当院では一時期は心理療法一辺倒で治療を行っていましたが、栄養療法を併用することで良くなるケースが多かったことから、現在は栄養療法を基軸として治療を行っています。
愛着障害の心理療法は長年に渉ること少なくないですが、栄養療法を併用することで比較的短期間で改善される方もおられます。
愛着障害の定義は言葉で説明することは難しいですが、イラストにすると一目瞭然です。
子供時代の対人関係のパターンを大人になっても、引きずってしまうことです。
もうひとつ理解しておかなければいけない大事なことは、トラウマを受けた時の反応パターンです。
トラウマ(ストレス)を受けた時は、この4つの反応パターンになりますが、左上の固まる(フリーズ)場合にトラウマ記憶になります。
トラウマとは、選択枝が無い、選択枝を失うことです。
この固まるパターンとは解離のことですが、解離性症状は糖質過食と密接に関係していますので、解離を減らすための糖質制限が必須になってきます。
適応能力の低い子供時代は固まる方法が最も適応的ですが、大人になってストレスに反応して頻繁に固まっていたら社会に適応出来ません。
まずは、ある程度の糖質制限を行って、固まる(解離)頻度を減らして、固まらずに他のストレス反応(戦うか、逃げるか、気づくか)を柔軟に使い分けて行くことを考える必要があります。
トラウマから解放されることは、選択枝を沢山持てるようになることです。
この矢印がトラウマセラピーであり、治癒のことです。
トラウマの心理療法とは、脳の情報処理なので、そのためには脳内の神経伝達物質などが十分に動く状態である必要があります。
そのためには高タンパク食が必要です。
最終的に納得するということは、身体の中のモヤモヤした感じが無くなることです。
これには腸脳相関がポイントになって来ますので、腸内環境が良好である必要があります。
愛着障害の方も栄養条件を整えた上で心理療法を行うことを勧めます。