癌に対するケトン食療法

2019年4月22日




良書がすでに出ています。

ポイントは、

1.ケトジェニック(ケトン体を利用する身体)に移行すること。

これは簡単ではありません。

食欲が落ちたときに、食べやすいのは糖質ですが、ある程度の糖質制限が必要です。

2.血中ケトン体濃度が高いほど抗癌作用があります。

古川先生が指摘されています。

https://link.springer.com/content/pdf/10.1016/j.nurt.2008.05.004.pdf

アルツハイマー病でも、血中ケトン体濃度と記憶力の改善が相関してます。

https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/088307380001501203

てんかんでも、血中ケトン体濃度と抗てんかん作用が相関しています。

以下は、私の個人的な意見です。

1.断糖しても血糖値がゼロになるわけではありません。赤血球と肝臓はブドウ糖しか使えません。このために、筋肉の分解などから糖新生でブドウ糖は作られて血糖値は維持されます。

血糖値を上げないから抗がん作用があるのではなくて、血中ケトン体が増えるから抗がん作用が発揮できるわけです。

血糖値が高くなる状態 ≒ ケトン体が出ていない状態なので、失敗です。

血糖値が高くならない状態 ≠ 断糖です。

ケトン体が出ないとこの治療は始まりませんが、断糖しなくてもケトン体を維持できる方法があります。

ケトン体を測定して、血中濃度を確認しながら、糖質制限のレベルをどこまで緩めるかを検討したら良いと思います。このブログでも記事にした、カーボアップの考え方です。

インスリンの分泌を促すような精製糖質の摂取はやめた方が良いでしょうが、ジョコビッチ選手のように、「果糖を摂って、筋肉の分解を防ぐ」やり方が可能かもしれません。低GI値、低GL値の食物も考慮出来るかもしれません。

この場合も糖質摂取量は、1日60gまでが限界だろうと思います。

このやり方で血中ケトン体が下がるようなら、断糖が原則になります。

なおカーボアップは、2週から6週の糖質断食期間を経た後の話です。

2.MCTオイルやココナッツオイルなどの脂肪酸を使わなくても、ケトジェニックは可能です。

一度ケトン体生成の回路が動き出せば、身体の脂肪を分解したり、食物の中の飽和脂肪酸からケトン体は作れます。

ただしケトン体は、オイルを使った方がより早く、より高い濃度になると言われています。

これも血中のケトン体濃度を見ながら、オイルの量を調整したら良いと思います。

3.自宅で簡単に、ケトン体を測定するには、尿検査より、呼気検査が便利です。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07PHQ4L9K/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o08_s00?ie=UTF8&psc=1

尿検査では不正確です。もちろん針刺しに抵抗ない人は、血液検査が最も正確です。

4.サプリで販売されているケトン体関連商品は、BHBなどの名前で販売されていますが、現時点では有効性は証明されていません。