インクレチン

インクレチンとは、小腸への食物流入に伴って主にインスリンの分泌を促進するホルモンのことです。

以下の2つがあります。

脂質に反応するGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド 、glucose-dependent insulinotropic polypeptide)と

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1 、glucagon-like peptide-1)です。

GLP-1は、脂質によって刺激されるの分泌が最も高く、続いてグルコースとアミノ酸によって分泌されます。(2015, Wang)(2019, Pinyo)

つまり脂質とタンパク質をしっかり摂っていれば、食後高血糖、食欲を抑えることが出来ます。

インクレチンの観点から見ても、糖質制限・高タンパク食は、生活習慣病の改善することが分かります。

食後高血糖、血糖値スパイクを避けるために、カーボラスト(糖質を最後に食べる)が原則です。

カーボラストによって、食後高血糖が避けられる理由が、インクレチンと食物繊維によるバリヤの効果です。

特にタンパク質に反応するGLP-1は、胃から小腸への食物流出を抑えるので、最後に食べた糖質が、小腸に届くのが遅くなるので、さらに食後高血糖が起こりにくくなります。

理想的には、脂質とタンパク質を摂取して、20分後に糖質を摂るのが良いです。