高ホモシステイン血症
高ホモシステイン血症は、解毒能力の評価、動脈硬化の指標として非常に有用です。
かなりシャープな指標であり、治療によって可逆的に変化しますので、臨床応用に使うことが出来ます。
日本人における血清ホモシステイ ン値の冠動脈硬化に及ぼす影響。
冠動脈造影所見で、1枝のみ病変(1vd)、2枝に病変(2vd)、3枝に病変(3vd)と分類し、ホモシステイン値と比較した。(健常者51名、1vd49名、2vd38名、3vd55名)
Diagnostic value of homocysteine, C-reactive protein and bilirubin for coron artery disease.
心臓血管疾患のリスク評価として、ホモイステインが最も信頼性が高い。
そのカットオフは、12.1μmol/L。
Homocysteine and Internal Carotid Artery Occlusion in Ischemic Stroke.
内頸動脈閉塞とホモシステインとの関係の論文です。(健常者298名、狭窄71名、閉塞22名)
ホモシステインは生体メチル化反応の鍵となる化合物であり、染色体のエピジェネティック制御機構の中心となるDNAメチル化との関連性が注目されています。