腸内フローラのための食事
食物繊維以外の食物は小腸で完全に吸収されて、大腸に到達しないことが原則です。
大腸に到達してしまう大量の精製糖質や難消化性のタンパク質のグルテンやカゼインなどは、腸内細菌に悪影響を及ぼします。
腸内フローラのための食事は、まずは出来る範囲で精製糖質制限、グルテンオフ、カゼインオフです。
腸管粘膜は再生と剥離を激しく繰り返しており、剥離したものが便として排泄されます。
腸管粘膜細胞の再生のためには、その材料が潤沢である必要があります。
材料とは、タンパク質、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルのことです。
すべての栄養素が必要ですが、特にグルタミンなどのアミノ酸、ビタミンA、ビタミンC、鉄、亜鉛が必要です。
腸管の再生のためには、食物を摂らない時間を作ることも大切です。
間食は水だけにして、間欠的ファスティングなどの1日2食以下の食事習慣を身につけることをお勧めします。
腸内フローラの栄養となるのは、プレ・プロバイオティクスです。
健康な腸内フローラバランスのポイントは、多様性であって、特定の腸内細菌ではありません。
多様性のあるプレ・プロバイオティクスの摂取が、腸内フローラバランスの多様性に繋がります。
食物繊維とは、穀類、野菜、豆類、キノコ類、果実、海藻、昆布、わかめ、こんにゃく、果物、里いも、大麦、オーツ麦などですが、出来るだけ一種類に偏らずに多種類を摂る方が良いです。
プロバイオティクスは、人体にとって有用な微生物のことです。
医薬品では整腸剤として処方出来るもの、腸内細菌株のサプリ、食品では発酵食品があります。
医薬品やサプリでは、出来るだけ多種類の多数株のもの、発酵食品も特定の食品ばかりでなくて、様々な種類の発酵食品を摂ることが勧められています。
量については、食物繊維は一般には、少量なら便秘、大量であれば下痢に繋がります。
プロバイオティクスはも、排便に強い影響を与えて、便秘にも下痢にもなる可能性があります。
結論としては、快便になることを最優先に注意しながら、プレ・プロバイティクスをなるべく多種類を摂ることを勧めます。