自閉症と広汎性発達障害の生物学的治療法

2019年12月30日

ウイリアム・ショー博士が書かれた本です。日本語にも翻訳されています。

世界中で行われている尿有機酸検査の開発者です。内容の一部を抜粋します。

■乳児期の耳の感染症に対して使用した抗生物質が、その後の腸カンジダ症に繋がる。

■小麦や乳製品に対する食物アレルギーが、耳の感染症の原因になることが多い。

■ワクチン接種を契機として、自閉症が発病するという仮説がある。

■抗生剤の使用後に、腸内にクロストリジア属が増殖することがあり、自閉症児ではクロストリジア代謝産物のHPHPAが高値である。。

クロストリジア属が増殖すると、カテコールアミンの代謝異常を起こし、HPHPAが増え、最終的にドーパミンからノルアドレナリンへの代謝を阻害する。

ドーパミン系の正常な代謝経路は以下です。

■クロストリジア属で有名なのは、破傷風菌やディフィシル菌です。

■HPHPA高値の場合は、抗生剤(バンコマイシン、メトロニダゾール)またはハーブ(Biocidin)+プロバイオティクス(ラクトバチルスGC株)による治療を推奨。

■クロストリジア属の治療もダイオフが起きるので、活性炭やベントナイトで対策をする。

■腸カンジダ異常増殖によって酒石酸とアラビノースが生成される。

■カンジダの治療を行っても、短期間の治療では再発することが多い。

■カンジダ症では、クエン酸回路を変形させて、シュウ酸を蓄積させて、TCA回路の機能を低下させる。

■酒石酸は構造が似たリンゴ酸の生成を抑制するため、さらにTCA回路の機能低下が起こり、疲れやすくなる。

■糖質制限と抗真菌治療を同時に行うことで治療効果を約2倍に上げることが出来る。

■酵母菌が利用する甘いものは、砂糖だけで無く、果糖、蜂蜜など出来るだけ除去する。

■ヘルクスハイマー反応(酵母菌死滅反応)は、3日から10日続くこともある。

■一般的な抗カンジダ作用を持つハーブを勧めているが、コロイド銀だけは推奨しない。

■小麦、乳製品の食物アレルギーの次に多いのが、大豆過敏症である。

■酵母菌の増殖により血糖が奪われて低血糖になる場合もある。

■糖質制限と半年間の抗真菌剤による治療を勧めている。

ただし、症例によって5年以上抗真菌剤を服用しても、中止できないケースもある。

■クロストリジア属とカンジダ菌の治療は、同時には行わない。

■抗真菌治療の成果は、集中力の増加であり、その他に、睡眠の改善、自傷行為の減少、社会性の改善などがある。

■カンジダの問題が解決して3ヶ月経てば、食物アレルギーの問題が解決することが多い。

■パンや乳製品しか食べない偏食も、3〜4日すれば、ほとんどの子供は降参する。

■色々な治療を同時に行わず、ひとつずつ実施して、どの治療が有効なのか見極める。