生姜と肥満

投稿者: | 2020年11月2日

2020年にWangらは、ショウガがマウスの肥満予防に有効であること、ショウガを常食したマウスの便移植をすることで抗肥満効果および腸内フローラの変化を報告しています。

腸内フローラ健康法や腸内フローラダイエットで、目玉として紹介されているのが酢タマネギですが、エビデンス的にダイエット効果は証明されていません

水溶性食物繊維が、腸内フローラのエサとなることは明らかですが、どの食物繊維が、どのように腸内フローラに影響を与えるのかは、これまではほとんど解明されていません。

生姜(ショウガ)が、腸内フローラダイエットのエビデンスを持つ食材の候補になったと言えそうです。

ヤセ菌とデブ菌についてのこれまでの知見をまとめると、

1.一番大きな分類の門レベルで、バクテロイデス門がヤセ菌でファーミキューテス門がデブ菌です。

2.プレボテラ属の比率の高い人は、高タンパク・高繊維食による減量効果が有効です。

3.アッカーマンシア属を持っている人は、痩せ型の人が多いと言われています。

4.クリステンセネラ属を持っている人は、痩せ型の人が多いと言われています。

5.腸内細菌叢の多様性が多いほど、痩せ型の人が多いと言われています。

これらの生姜(ショウガ)を摂取することでヤセ菌の多い腸内フローラバランスに変化させることが出来る可能性があります。
漢方薬にも生薬の一つとしてショウガはよく使われています。

生薬としてのショウガは、生姜(しょうきょう)と乾姜(かんきょう)に分けられ、生の状態から乾燥させたものを生姜、蒸した後に乾燥させたものを乾姜と呼びます。

生姜の主な効果は、吐き気や食欲不振を改善する健胃作用ですが、他にも解熱や咳止め効果も期待できます。

一方乾姜は、体を中から温める作用が強く、胃腸の冷えている下痢や便秘、腹痛の際に効果を発揮します。

生姜と乾姜の違いは加熱の有無ですが、熱を加えることによってショウガに含まれる有効成分の量が変化し、効能の違いを生み出しています。

漢方で言うところの乾姜の身体を温める作用が、ヤセ菌による脂肪の燃焼効果という意味かもしれません。