近視も現代病

2021年6月7日

近視について調べてみると、現代病のほとんどの特徴を持っていることが分かります。近年特に戦後急増していること、都市部ほど多いこと、屋外活動の少なさと関係すること、おやつの摂取量と関係することなどです。遺伝要因は50%と言われますが、遺伝疾患は世代を超えても発症頻度は変わりませんし、これほど急速に増えることはありませんので、増えた分は現代環境に原因があると考えるのが合理的です。細かい話をすると、現代病も同じですが、遺伝要因を少なからず持っている人に、現代の環境要因が加わってエピジェネティックな変化が起こって、近視になると考えています。東アジアで近視が多い理由は、遺伝要因の影響だと思います。眼軸長が伸びる理由は、自閉症の前頭葉の過成長やセリアック病における額の肥大との関連が引っ掛かります。今後は、生まれて来る子供の2人に1人は自閉症になるという予想や、セリアック病などの自己免疫疾患が6人に1人というデータと、近視が蔓延している、つまり眼軸長が伸びていることと無縁とは思えません。成長期に脳神経系の発達に問題が生じて、前頭葉を過形成させる病態があって、その結果として眼軸長が伸びるという仮説です。その病態とは、小腸のリーキーガットと大腸の腸内フローラのディスバイオーシスです。治療法は、タンパク質と野菜を摂取して、運動を行い、おやつなどの現代食を制限することです。ビタミンDはほぼ全員が不足しているので、サプリで摂る方法もあります。