肥満物質(オベソゲン)で毒太り

2021年6月30日

ダイエットの基本は、別記事を参照してください)

1980年にニューヨーク大学のマーティン・ブレイザー教授は、家畜飼料へ大量の抗生物質パウダーを混ぜる光景を目の当たりにして、その量の多さに驚愕したそうです。その後ブレイザー博士は数年かけてハツカネズミの成長に対する抗生物質の影響を研究したところ、抗生物質を含むエサを与えられたハツカネズミが2倍多く脂肪をつけることを発見しました。

抗生物質は細菌を殺すための薬剤ですが、世界で使われる抗生物質の半分は家畜、養殖魚を太らせるために使われています。

抗生物質は腸内フローラに影響を与えて、痩せ菌を減らしデブ菌を増やして、無意識的な食欲を変化させて、身体の代謝のバランスを変えてしまい肥満に導きます。

抗生物質を与えられた家畜の肉や養殖魚を摂っていると、残留した抗生物質の影響を受けて太る可能性があります。

医薬品では他にも、ホルモン剤、抗精神病薬、チアゾリジン抗糖尿病薬などで太り、メトホルミンなどの糖尿病治療薬などで痩せることが知られています。

食品添加物では、グルタミン酸ナトリウムや人工甘味料が肥満を誘発することが報告されています。

その他にも数多くの肥満物資(オベソゲン)が知られています。

1.フタル酸エステル

フタル酸エステルは、プラスチックを柔らかくするために使われる添加剤です。子供のおもちゃ、化粧品、食品容器、日焼け止め、洗剤など、幅広い化粧品や食品に使用されています。

米国の人口の75パーセント以上が、体内でいくつかのフタル酸エステル代謝物の検出可能なレベルであることが報告されています。

このフタル酸エステルは内分泌かく乱物質(環境ホルモン)として作用して、肥満以外にも、自己免疫疾患、発がん性、自閉症などへの関与が指摘されています。

2.ビスフェノールA(BPA)

プラスティック製の容器や缶の内側のコーティング剤として使われています。これらの製品はあらゆる商品に使われていますので、完全に防ぐことは不可能です。

BPAは内分泌かく乱物質として一時期話題になりましたが、エストロゲンに似た作用を示すため、肥満以外にも、不妊症、男性の精子減少、乳がん、ビタミンD欠乏症に関連しています。

2019年の総論で、BPAが小児肥満と関連するこという結論が出ています。

3.ポリ塩化ビフェニル(PCB)

PCBは、紙の顔料、塗料、プラスチック、ゴム製品の可塑剤、電気機器など、何百もの工業および商業用途で使用された人工化学物質です。これらの肥満誘発性化学物質の日本での使用は1973年に禁止されましたが、土壌、製品、建物、飲料水にはまだ存在しています。

それらは葉、植物、食用作物に蓄積する可能性があり、魚や他の小さな生物の体内に取り込まれます。

PCBは肥満、インスリン抵抗性、2型糖尿病、メタボリックシンドロームの発症に影響を与えることが示されています。

4.アトラジン(ATZ)

アトラジンは、世界で多く使用されている除草剤のひとつです。作物、土壌、地表水に付着し、最終的には危険なレベルで給水に混入してきます。これは飲料水中の最も一般的な汚染物質の1つです。

これは内分泌かく乱物質として知られており、ホルモンの変化を引き起こし、インスリン抵抗性、肥満、深刻な発達、生殖、神経、免疫の問題、発癌を引き起こす可能性があります。

5.トリブチルスズ(TBT)

トリブチルスズは、ボート、船、網タイツに塗布される塗料の防汚剤として使用される人工化学物質です。それは多くの湖や沿岸水域を汚染しており、さまざまな海洋生物を汚染していることが報告されています。

トリブチルスズは人間の肥満とも関係があり、脂肪細胞の成長を促す遺伝子を刺激します。

6.パーフルオロオクタン酸(PFOA)

パーフルオロオクタン酸は、撥水剤や紙・布の防汚剤原料、泡消火剤成 分などとして幅広く使用されてきました。

肥満や発がん性に関与することが報告されています。

7.タバコの煙(ニコチン)

タバコの煙への暴露は、肥満を含む多くの健康問題の原因です。実際、人間の胎児の発育と肥満の間の最も初期の関連の1つは、子宮内でのタバコの煙への曝露に関する研究から生じました。

喫煙している母親から生まれた赤ちゃんは、しばしば低体重ですが、成長して成長するにつれて「それを補う」傾向があり、乳児期と小児期に体重が増えます。

2万人以上の日本人成人を対象とした全国調査では、1日あたりの喫煙本数と肥満との間に正の関連性があることが報告されています。