第二反抗期
第一反抗期はいわゆるイヤイヤ期で2~3歳の頃に現れます。第二反抗期は小学校高学年から中学生にかけて出てきます。問題となるのは、第二反抗期が遅れている場合です。発達特性がある、家庭の養育に問題がある場合などで、第二反抗期が遅れる場合があります。第二反抗期が来ていない人は、一見すると素直で良い子のようにも見えますが、ストレス反応で言えば、闘争逃走反応の闘争が出来ないので、基本的なストレス対応が「逃走か解離」しか出来ません。実社会では、イジメの対象になったり、適応障害を起こしたり、過剰適応したり、うつ状態などの様々な精神症状に繋がります。クリニックに無理矢理連れて来られて、本人はよくわかってないというケースです。発達特性や知的障害のある方が、金銭詐欺に会うことがあります。合理的な判断能力の問題もありますが、「友達だからお金を貸してくれ」と言われて騙されても、全く反撃しないので、何度でも騙されてしまいます。闘争逃走反応の闘争が出来ないことが原因です。頼まれたら断れない、八方美人、お人好しと言われる人も要注意です。養育に問題がある場合は、親が高圧的、過覚醒すぎて恐怖の対象としてのハードルが高すぎて、乗り越えることが出来ません。親子喧嘩で勝ったり負けたりする、一方向性の上位下達ではなく双方向性の関係が、健全な親子関係です。親子だけでなく、兄弟姉妹、夫婦関係も同じです。距離の近い対人関係においては、片方が過覚醒であれは、もう片方は低覚醒になります。凹凸の関係性になります。発達特性がある場合も、家族に問題がある場合も、第一選択の治療は、栄養療法です。タンパク質と脂肪を摂って脳の発達を促すことと、糖質依存一辺倒からケトン体質にある程度は移行することが原則的な治療です。食事を変えずに、栄養療法以外の治療を何年やっても改善は難しいです。食事療法の重要性に気が付いていない、ポイントがズレた食事療法をやっている、家族が協力的でない場合は予後が悪くなります。