高尿酸血症にはビタミンC補給

まとめ:高尿酸血症は主に糖質過食が原因で起こりますのでロカボが基本的な治療です。対症療法的ですが、ビタミンC補給が有効です。

1,013 人の参加者を含む合計 16 件の適格なランダム化比較試験 (RCT) にて、ビタミンCの補給が血清尿酸値を下げる有意な効果があると総括されています。(2021年、Liuら

アフリカ系アメリカ人 4,576 人を対象とした研究で、ビタミンC摂取量が増えると、血清尿酸濃度が下がることが報告されています。ビタミン C の摂取量よりも相対的に多い果糖の食事摂取量 (つまり、果糖とビタミン C の摂取比率) が、血清尿酸濃度の上昇と有意に関連していることを指摘しました。。(2018年、Zhengら

ラットの研究で、高尿酸血症に対するビタミン C 補給の腎保護作用が報告されています。(2013年、Osamaら)

中国の農村部、特に男性において、外食頻度の上昇と高尿酸血症のリスクの上昇と関連していることが報告されています。(2021年、Cuiら

登山などで高地に異動すると1ヶ月以内に血清尿酸値が上昇する高地高尿酸血症に対して、経口ビタミンC補給は、この増加を安全に減らすことが出来ることが報告されています。(2018年、Pengら

高尿酸血症と痛風のリスクは、赤身の肉、魚介類、アルコールまたはフルクトースの摂取と正の相関があり、乳製品または大豆食品との負の相関があります。高プリン野菜は高尿酸血症との関連を示さなかったが、痛風との負の関連を示した. コーヒーの摂取は痛風のリスクと負の関連がありますが、女性では高尿酸血症のリスクが増加し、男性ではリスクが低下することが報告されています。(2018年、Liら

尿酸値が上がっても、急激に下がっても痛風発作が起こることが知られています。

痛風のリスク要因としては、尿酸値の持続的な上昇と肥満が一般的であることが報告されています。(2020年、Dehlinら

酸化ストレスが痛風発作に関与していることが報告されています。(2015年、Zamudio-Cuevasら