アルファ・シータトレーニング

まとめ:アルファ・シータトレーニングは、マインドフルネス瞑想と同じメカニズムで、デフォルトモードネットワークを介して、精神症状を改善します。

脳の基礎律動であるアルファ波は後頭葉付近を中心に出現します。ぼんやりすると、このアルファ波のスピードが下がりシータ波からデルタ波になって睡眠となります。アルファ・シータトレーニングでは、デルタ波を出させずにシータ波とアルファ波を出させることによって、入眠はしないけど、ぼんやりする状態を作り出します。瞑想では、シータ波とアルファ波が増えることが報告されています。(2009年、Lagopoulosら

マインドフルネスは、脳波ではマインドフルネスは、アルファとシータの力の強化と関連していました。上昇したアルファとシータは、リラックスした覚醒状態を意味する場合があります。(2015年、Lomasら

催眠治療中の脳波では、アルファ波とシータ波が優位になることが知られています。(2007年、Deivanayagiら)

スポーツなどで集中しており高いパフォーマンスを発揮できる状態をゾーン(zone)やフロー(flow)と呼びます。この状態の周波数領域での分析では、α帯域でのみ有意なパワー増大が見られることが報告されています。(2016年、Nunezら)

マインドフルネス瞑想は、メカニズムは、注意の制御、感情の調節、自己認識を含む自己調節のプロセスであり(2015年、Tangら)、不安、うつ、不眠、依存症などへの有効性が知られています。(2012年、Ebelthら

マインドフルネスは、脳内ネットワークでは、デフォルトモードネットワークとの関連が指摘されています。(2013年、Shaurya Prakashら

デフォルトモードネットワークの中心的な機能を担っている後部帯状回(PCC、posterior cingulate cortex)のあるPZで、アルファ・シータトレーニングは主に実施します。10-20法では以下の場所です。