精製糖質がリスクがある理由
まとめ:PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は自閉症以外にも、ほとんどの成人病や神経精神疾患と関連することが指摘されています。
PCOSの原因がインスリン抵抗性であることから、インスリン抵抗性を上げる精製糖質の過食が成人病や神経精神疾患の根本原因のひとつであると考えます。
女性に男性化を起こすPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は自閉症と関連することが知られています。
PCOSの一般的な関連疾患としては、肥満(2012, Hoeger)、脂肪肝(2016, Targher)、2型糖尿病(1995, Dunaife)、高血圧(2020, Amiri)、心血管疾患(2013, Cobin)、子宮内膜癌(2013, Dumestic)、自己免疫疾患(2018, Romitti)が知られています。(1999, Solomon)(2001, Elting)
自閉症以外の関連する神経精神疾患としては、うつと不安(2010, Deeks)、ADHD(2017, Kosidou)(2020, Cesta)、精神病(2022, Karjula)、アルツハイマー病(2021, Sarahian)が報告されています。
■インスリン抵抗性は、心血管疾患(2018, Ormazabal)、アルツハイマー病(2020, Keller)、2型糖尿病(2020, Tanase)、肥満(2020, Wu)、脂肪肝(2019, Khan)、がん(2019, Amin)、うつ病(2019, Hamer)などとの関連が報告されています。
■自閉症ではインスリン抵抗性が高く(2021, Manco)、自閉症増加とメタボリックシンドロームとの関連が指摘されています。(2019, Rivell)
■インスリン抵抗性を改善する低グリセミック指数食やメトホルミンによって、成人病や神経精神疾患が改善することが報告されています。
肥満を伴うPCOSに低グリセミック指数食の有効性がレヴューで報告されています。(2021, Kazemi)
心血管代謝リスクプロファイルを持つ被験者に対する低グリセミック指数食の有効性が指摘されています。(2018, Galarregui)
糖尿病患者に対する低グリセミック指数食の有効性がレヴューで報告されています。(2019, Zafar)
アルツハイマー病のモデルマウスにおいて、低グリセミック指数食の有効性が報告されています。(2022, Dafnis)
ADHDの子供に対する低糖食の有効性が報告されています。(2021, Abd El Baaki)(2017, Beela)
砂糖を含む清涼飲料などの単糖の消費レベルと青少年のメンタルヘルスの悪化が関連することが指摘されています。(2006, Lien)
高グリセミック指数食が、女性のうつ病に関連することが報告されています。(2015, Gangwish)
てんかんに対する低グリセミック指数食の有効性が報告されています。(2008, Pfeifer)
低グリセミック指数食と長寿の関係が指摘されています。(2012, Vasto)
PCOSは統合失調症に関連しておりメトホルミンによる保護効果があることが報告されています。(2021, Chen)
多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS) における子宮内膜がん (EC) のリスクは、インスリン抵抗性を改善するメトホルミンによって減らすことができることが指摘されています。(2014, Shafiee)