朝寝坊にニューロフィードバック

まとめ:寝付きが悪い、朝が起きられない症状にはニューロフィードバックが有効です。

ADHDには、寝付きが悪い(入眠時不眠)、朝が起きられない(睡眠相遅延症候群)などの睡眠障害を約75%に伴うことが知られています。(2008, Walters)(2005, Heijden)(2019, Bijlenga)

この概日リズム障害が、ADHDの根本的なメカニズムと考えられています。(2019, Bijlenga)

脳波のバイオフィードバックトレーニングであるニューロフィードバックでは、軽睡眠期の睡眠第二相で現れる睡眠紡錘波(14Hz前後の紡錘形に見える連続波)を増やす(reward、報酬)ことによって、ADHDの睡眠障害を改善します。(2014, Arns)(2014, Arns)

睡眠紡錘波は、両側の前頭部から頭頂部に出現する11〜15Hzの波ですが(2008, 榎本)、ニューロフィードバックのSMRトレーニングではこれに対応して12〜15Hzを増やす(reward、報酬)トレーニングを行います。