ME/CFSの治療のポイント(β2アドレナリン受容体自己抗体仮説)
後遺症関連で見られる非常に疲れやすい症状は、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)と言います。
β2アドレナリン受容体自己抗体仮説によると筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)は、交感神経の過緊張の状態のところに筋肉へのストレス(立位、動作)が加わって症状(疲労、POTS、痛み)が出現します。
交感神経の過緊張を減らす治療の観点からの治療は以下です。基本的な栄養療法も重要です。
■交感神経の過緊張は、高カルシウム、低マグネシウムで起こってきますので、反対の低カルシウム、高マグネシウムを目指します。
食物で高カルシウム食品は、牛乳、ヨーグルト、チーズなのでこれを避けます。カルシウムのサプリなども中止します。カルシウムサプリは基本的には摂らない方が良いです。
海外のマグネシウムサプリを一日2回以上飲みます。
Doctor's Best(ドクターズベスト), 高吸収マグネシウム、Now Foods(ナウフーズ), マグネシウムキレートなどの、キレートマグネシウムと記載があるもので、酸化マグネシウムが入っていないものを推奨します。
一日200mgを朝夕、増やせるならもう少し増やして服用します。血液検査で血中マグネシウム2.5mg/dLあれば、良好な状態です。
マグネシウムの吸収を上げるために、ビタミンD(5000IU)1錠夕食後に取ります。Now Foods(ナウフーズ), 強力ビタミンD-3、5000IUなど推奨します。長期服用する場合は、2000IUで十分です。
入浴可能な人は、エピソムソルト(入浴剤)を使って高マグネシウムにする方法もあります。マグネシウムスプレーを使う方法もあります。
マグネシウムとカルシウムは、小腸での共通のメタルトランスポーターで吸収されるために、マグネシウムサプリを摂ると、カルシウムの吸収を抑制出来ます。
ビタミンDと断食は、共にオートファジー促進の要になります。(参照:メトホルミン)
■腹筋を使った腹式呼吸を常に行います。日頃から腹式呼吸が出来るようにします。交感神経優位になる過換気は胸式呼吸になっています。
1.鼻呼吸が基本。口呼吸をしているのは人間だけです。
2.吸うときにお腹が出て、吐くときにお腹が引っ込む腹式呼吸が基本です。

横隔膜の動きが、吸う時は下がり、吐く時は上がる、横隔膜の上下運動が基本です。正しい腹式呼吸は意識して練習することで、出来るようになってきます。
3.正しくない呼吸は、過呼吸です。
過呼吸は、胸式呼吸、早い、深い、吸う意識が強すぎる呼吸です。正しい腹式呼吸、遅い、浅い呼吸が基本です。
4.過呼吸になった場合は、吸う時は鼻から少し吸い、吐く時は口から長くしっかり吐く呼吸をすることで、徐々に普通の呼吸に戻します。吸うのではなくて、吐く方に意識を向けます。
5.どうしても腹式呼吸が苦手な方は市販の口テープを睡眠時に使って練習する方法もあります。鼻呼吸からの腹式呼吸を促します。
ほとんどの方は腹式呼吸が出来ていませんので、睡眠時に口テープを一度試されることをお勧めします。
■普段の生活は、横隔膜より下を温める生活を送ります。頭寒足熱です。

安静時は、このような姿勢で、ホットカーペットなどを使って横隔膜より下を常時温めます、上半身を温めると交感神経優位になるので、横隔膜より下です。臓器で言えば、心臓を温めると交感神経優位、腎臓を温めると副交感神経優位になります。腎臓タッチという治療もあります。
■その他にはBスポット、星状神経ブロック注射、スーパーライザーなども交感神経を抑制する治療です。