更年期障害の中医治療

更年期障害は、中医学では絶経前後諸証と言います。

腎陰虚	頭部や顔面の灼熱・発汗、頭痛、目眩、耳鳴り	左帰飲　加　何首烏（養血）、亀板
＋肝陽上亢	怒り、脇痛、口が苦い、不眠、多夢	左帰丸　合　二至（にし）丸　加　亀板、鬱金
＋心腎不交	（腎陰不足のため腎水が心火を済（すく）えず）動悸、不眠、多夢	天王補心丹
腎陽虚	身体・四肢の冷え、膝腰が冷えて怠い、下痢・便溏	右帰丸　合　理中丸
＋腎陰虚	寒がるけど、時に灼熱・発汗、頭痛、耳鳴り	二仙湯　合　二至丸　加　熟地黄

左帰飲：熟地黄、山薬、枸杞子、山茱萸、茯苓、炙甘草

左帰丸：熟地黄、山薬、枸杞子、山茱萸、菟絲子（としし、助陽）、鹿角膠（ろっかくきょう、助陽）、亀板膠（きばんきょう、滋陰）、牛膝

二至丸：女貞子、旱蓮草（かんれんそう、滋陰）

天王補心丹：生地黄、人参、酸棗仁、当帰、 天門冬、麦門冬、柏子仁、遠志、丹参、玄参、五味子、桔梗、茯苓、朱紗

右帰丸：熟地黄、山薬、枸杞子、山茱萸、菟絲子、鹿角膠、杜仲、当帰、肉桂、附子

理中丸：人参、白朮、乾姜、炙甘草

二仙湯：仙芋（せんぼう、助陽）、仙霊脾（せんれいひ、助陽、淫羊藿）、当帰、巴戟天、黄柏、知母