湿疹の栄養療法のまとめ
■魚を毎日食べる
主に魚に含まれるオメガ3脂肪酸は皮膚に対する抗炎症作用を持ち(2024, Ahmad)、主に植物油に含まれるオメガ6脂肪酸は、アレルギー疾患のガソリンになることが知られています。(アレルギー体質の原因は、まずは植物油)
このオメガ3とオメガ6の摂取比率は、現代人は昔の人に比べて50倍以上になっており、アレルギー疾患をはじめとして様々な現代病の原因と考えられます。
オメガ3とオメガ6の摂取割合は、血液検査で調べることが出来ます。(要採血、保険適応外で3670円)魚を常食されている方は、オメガ3/オメガ6比率が上限近くになります。
■植物油を避ける
現代人が、植物油を避けることは実際にはほぼ不可能ですが、可能な範囲で実施されることをお勧めします。
主に植物油が含まれるものは、揚げ物料理、マーガリン、ドレッシング、マヨネーズ、植物性クリーム、インスタントカレーのルー、グラタンの素、シチューの素、インスタントラーメン、シーチキン、スナック菓子、クッキー、ドーナッツ、食パン、菓子パンなどです。
使っても良い油は、動物性の飽和脂肪酸の多いバター、ラードなどです。
■マグネシウムを摂取する
現代社会は、拮抗ミネラルであるマグネシウムが不足して、カルシウムが過剰なバランスになっています。
カルシウム/マグネシウム比は、血管の収縮・拡張や、動脈硬化における石灰化に関して問題視されていますが、アトピー性皮膚炎(2016, Koppes)などについても指摘されています。
マグネシウムの摂取方は、エピソムソルト、硫酸マグネシウムと塩化マグネシウムと粗塩などをお勧めします。
■カルシウムを避ける
現代人は、カルシウムの取りすぎが問題であり、カルシウムのサプリも販売されていますが、その有効性には疑問符がつきます。
現代食の中で、カルシウムに関して最も問題になるのは、乳製品です。
乳製品の中で、貴重な動物性タンパク質を摂るためのホエイプロテイン、飽和脂肪酸を摂るためのバターは摂取することを勧めますが、牛乳、ヨーグルト、チーズはお勧めできません。(医者が私についた嘘〜骨粗鬆症について)
■ふろ水ワンダーを試す
この商品はジクロロイソシアヌル酸塩を使った商品です。一般的にプールやお風呂のお湯の除菌剤として使われてるものです。これをお風呂に入れて長めに入浴することによって、酸化殺菌によってカンジダ菌などの殺菌が可能です。
湿疹にも皮膚の常在菌の繁殖が影響している場合があるので、その効果が期待できます。