薬対:蒼朮と白朮

蒼朮祛風湿辛、苦、温脾、胃祛風除湿、燥湿健脾、散寒解表、除障明目苦温燥烈なので、陰虚、気虚多汗に禁忌
白朮補気甘、苦、温脾、胃健脾益気、燥湿利水、固表止汗、安胎燥湿傷陰するので、陰虚、便秘には使わない

白朮と蒼朮は朮の対薬である。 白朮は健脾することで燥湿し、蒼朮は痰湿を脾から直接発散させる。 両者で祛湿の作用機序が異なり、併せて用いることで効果的に脾の痰湿を除くことができる。

二朮湯:主薬が蒼朮と白朮で、湿を取り除く効力が強く、寒湿による痺証に用いられる。特に上焦の湿痰に有効で、五十肩に使われます。