半夏と陳皮
半夏と陳皮は、脾胃の湿痰の燥湿・降胃気に使われます。
四君子湯+半夏+陳皮=六君子湯:半夏と陳皮で胃内の湿を乾かす。
抑肝散+半夏+陳皮=抑肝散加陳皮半夏:半夏と陳皮は、二陳湯の方意で、共に燥湿化痰の働きがあり、半夏は胃を調え、陳皮は脾を健にして気を調える。二薬合して胃気不和による胃部膨満、悪心嘔吐をよく治す。抑肝散加陳皮半夏は、抑肝散の証に湿痰の症候を伴う者に用いる。
二陳湯(半夏、陳皮、茯苓、甘草、生姜):脾胃の湿痰に対する主方。
釣藤散:釣藤鈎、菊花、防風が、君薬と臣薬で、肝火や肝風を鎮めます。半夏と陳皮は、胃部膨満・悪心の脾胃湿痰を治します。
二朮湯:主薬が蒼朮と白朮で、湿を取り除く効力が強く、寒湿による痺証に用いられる。特に上焦の湿痰に有効で、五十肩に使われます。半夏と陳皮は、胃部膨満・悪心の脾胃湿痰を治します。
半夏と陳皮は、降胃気作用のある化痰薬。
半夏 | 温化寒痰 | 辛・温・有毒 | 脾・胃 | 燥湿化痰、降逆止嘔 | |
陳皮 | 行気 | 辛・苦・温 | 脾・肺 | 理気健脾・燥湿化痰 | 気滞、痰湿に使い、陰虚、実熱には用いない |