一般マスクはマナー以上の効果はありません
高性能のマスク、防塵マスクは本体性能を試験しており基準の性能は担保されていますが、一般の雑貨のマスクは、濾材性能しか規格に規定はなく全くの別物です。そして、ほとんどの医療従事者がこの一般の雑貨マスクを装着しています。同じ「マスク」としてくくっていいはずはありません。
日本の雑貨マスクの規格試験(JIST9001)に製品を着用した状態での濾過試験はありません。漏れることを許容した規格試験です。 雑貨マスクのどんなシミュレーションやRCTをエビデンスだと言ったとしても、それ自体が全体性能を計測していないのだから、意味があるはずがありません。規格に要件がないという事は性能はピンキリで「感染対策マスク」と同じように扱えるものではありません。感染対策用のマスクと呼べるのはN95以上のマスクです。

日本の雑貨マスクは、感染症対策用規格(JIST9002=N95規格相当)でないので、感染対策効果を謳うことはできない製品です。 工業製品である以上、用途に対しての効果は試験をして合格した範囲でPRすることができます。雑貨マスクは「感染症対策に効果あり」とは言えない製品です。
さらに「不織布マスク」という言葉での限定も意味不明です。N95も、防塵マスクも濾材は不織布。織布やウレタンではないという意味しかなく。海外製では粗悪品もあり「不織布マスクは性能がいい」などと言えるものでは決してありません。限定する意味が解かりません。対象粒子が「飛沫」なら、ウレタンでも、ポリエステルの織布で十分なはず。
なぜか、コロナ騒動では魔法の道具のごとく神格化され、マスクを知らない医師や研究者がこぞって雑貨マスクを推奨しました。雑貨マスクの効果は、唾をマスク内に止める効果だけ、つまり咳が出ている時のマナー的な効果だけで、呼吸気の濾過は全くできません。
