<症例>間質性肺炎、肺膿瘍の寛解例

78歳男性、間質性肺炎、肺膿瘍(写真はネット上のものを転載)

長年ヘビースモーカーであり、ビルの解体業などの仕事に従事していた。古いビルの解体作業を契機に、咳、痰、息切れ、微熱がひどくなり、専門病院にて間質性肺炎と診断され、後数年の命と言われたそうです。

中医治療を希望されて、当院に初診で来院されました。乾咳、緑の痰、階段などでの息切れ、胸苦しさ、微熱があった。血液検査で、KL-6:751U/mL(正常値<500)。

弁病:肺痿、肺癰

弁証:熱毒壅肺、陰虚内熱、痰熱陰虚咳嗽

舌紅、苔暗紅黒、紅点あり、舌下静脈の怒張あり、脈数実

治法:清肺消癰、滋陰清熱、化痰止咳

方薬:麦門冬6g、黄連3g、炙甘草3g、桔梗3g、薏苡仁9g、連翹9g、貝母9g、生地黄3g、栝楼仁5g、冬瓜子7g、竹茹9g、浜防風9g、天竺黄3g、敗醤草7g、十薬10g(後下)

約3ヶ月の治療で、自覚症状はほとんどなくなりました。KL-6:202U/mL(正常値<500)まで下がりました。

コメント:長年の喫煙者が、ビルの解体業に伴う何らかの化学物質の暴露を契機として、肺痿(間質性肺炎)、肺癰(肺膿瘍)を発症した。肺の線維化の指標のKL-6も正常化した。今後は減薬予定である。