糖質依存の治療
現在、たくさん本が出ている糖質制限は、失敗することも多いです。
意思の強い人は、いきなり糖質なしに出来るかもしれませんが。
やり方には、コツがあります。
①ホエイプロテインを使う。
タンパク質は、食欲を抑える作用を持っていると言われています。
https://academic.oup.com/ajcn/article/82/1/41/4863422
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1467-789X.2005.00178.x
食事でも結構ですが、ある程度しっかりタンパク質を摂ろうと思うと、プロテインが楽です。
20gのプロテインは、チュっと飲むだけで補給できます。
同じ量を摂取しようと思うと、卵なら3個、肉なら150g弱食べないといけません。
糖質要求は、日々襲いかかってきますので、簡単に毎日摂れるプロテインで予防線を張っておきます。同時に、良質なタンパク質も確保できるので、二重のメリットがあります。
②ビタミンB群を摂取する。
糖質や脂質は、ビタミンB群を使って、高エネルギーに変えられます。
ビタミンB群が十分にある⇒高いエネルギー産生(ATP36個)、お腹が空かない
ビタミンB群が足りなくなる⇒低いエネルギー産生(ATP2個)、お腹が空く
疲れやすい人、うつ傾向のある人は、ビタミンB群をしっかり補給する必要があります。
B50の基本量は、1日朝1錠、夕1錠ですが、糖質依存が強い人や過食症の人は、朝2錠、昼2錠、夕2錠を勧めます。
③グルテンフリー、ガゼインフリーを目指す。
グルテンは小麦の品種改良を経て作られたタンパク質ですが、脳内のオピオイドレセプターに結合して、脳内麻薬物質として働き、依存性があることが指摘されています。
牛乳に含まれるガゼインにも、依存性があると言う報告があります。
出来るだけ小麦(グルテン)と乳製品(ガゼイン)を避けることもポイントです。
④食物繊維を摂る。
あらかじめ野菜やサプリで食物繊維を摂っておいて、糖質の吸収を抑える方法もあります。
食物繊維は、糖質吸入に対してバリアとして働きます。
意思だけで、糖質依存から抜け出すのは、普通は無理です。
「糖質過多→頭が回らない→何が大事かわからない→糖質過多」の悪循環から抜けられません。