アセトン血性嘔吐症=Keto flu

2019年5月16日

子供の病気で、アセトン血性嘔吐症(周期性嘔吐症、自家中毒)という疾患があります。

大人のケトジェニックダイエット中に起こってくる”keto flu“と同じ病態です。

周期性嘔吐症は、2歳から10歳ぐらいで、体の線が細く繊細な子どもに多くみられる。

風邪などの発熱時や遠足の後、また発表会の前後などに、急に顔色が悪くなり、腹痛、吐き気、頭痛、傾眠を訴え、その後何度も嘔吐を繰り返します。

尿検査でケトン体という物質が出ていれば、診断します。同じような症状を何度も繰り返すことから、周期性嘔吐症ともいわれます。

数日間の嘔吐発作を周期的にくり返すが,間欠期は正常であること, 数年の経過により自然治癒することを特徴としています。

吐き気が治まるまで原則として絶食とし、糖分を含んだイオン飲料、薄めの果汁を1口、2口少量ずつ頻回に与え安静にします。それでも嘔吐が続く場合は、点滴して糖分、水分を補給することが必要になります。

その後は、糖分を小まめに摂るようにすると再発を防げます。

10歳頃になると、筋肉量が多くなるとともに、体重当たり ブドウ糖 必要量が低下することで自然に発症しなくなります。

乳児は元々ケトジェニックですが、徐々に糖質に暴露されてグルコジェニックに変化していきます。

筋肉が少ないと、筋肉に貯蔵するグリコーゲン量が少ない、筋肉からの糖新生が困難になり、ブドウ糖よりケトン体をより優位に使うしかなくなります。

ストレスを契機ではなく、ストレスによる食欲不振=軽い飢餓状態となりケトン体が増産されます。

ケトン体が急激に増えることで、脳の嘔吐中枢を直接刺激して、嘔吐を繰り返すと言われています。

大人の”keto flu”対策

1.ケトジェニックへの移行をゆっくり行う。糖質制限を急に極端にやらない。

2.嘔気が出たら少し糖質を摂る。(ケトジェニクを失わないように注意しながら)

3.ブドウ糖による血糖値スパイクとインスリン分泌を避けたい場合は、果糖を少量摂る

たとえば、朝にバナナ1本またはりんご1/2個など。果糖は大量には摂らない方がいいです。

4.筋肉量が落ちないように、普段から筋トレをしておく。

5.嘔気+便秘の両方が同時に出現することが多い→便秘対策をする。