ホモシステインと検査データ、年齢との関係

2020年8月23日

ホモシステインは、動脈硬化や発達障害に関係するアミノ酸の中間代謝物です。

原則的に保険適応は出来ませんが、血液で測定することが可能です。

ホモシステインに関連する検査は、海外の遺伝子検査を含めて沢山ありますが、国内で実施できる一般的な検査も重要です。

■ホモシステインとその他の検査データの関係

1.ビタミンB12、葉酸

メチレーション回路で、ホモシステインの代謝に直接関係しています。

ビタミンB12、葉酸が欠乏すると、ホモシステインをメチオニンにリサイクルする回路が低下して、ホモシステインが高くなってきます。

2.MCV(平均赤血球容積)

ビタミンB12欠乏、葉酸欠乏で、巨赤芽球性貧血となりMCVとホモシステインが高くなってきます。

3.ペプシノゲン

ペプシノゲンの分泌と胃酸や内因子の分泌は相関するので、ペプシノゲンが低値になると内因子の分泌が減り、ビタミンB12欠乏症になって、ホモシステイン高値に繋がります。

4.ビタミンD(25-ヒドロキシビタミンD)

ビタミンDが、ホモシステインからシスタチオンに代謝される酵素のCBSに作用すると言われています。

ビタミンDが低下すると、ホモシステインが高くなって来ます。

■ホモシステインと年齢の関係

1993年にSelhubらは、高齢者(67歳から96歳)では年齢とともに血清ホモシステイン値が高くなることを報告しています。

1999年にLaetらは、学童期(5歳から19歳)の子供で年齢とともに血清ホモシステイン値が高くなることを報告しています。

1997年にVilasecaらは、生後2ヶ月から18歳の子供の血清ホモシステイン値が年齢と共に増加することを報告しています。

当院では、子供の発達障害児の血清ホモシステイン値を測定しても、年齢との関係で異常な高値が出ないことが多いです。

子供の正常値が低いためです。

ホモシステインが高くなる要因として、遺伝的素因、ビタミンB(主にビタミンB6、葉酸とビタミンB12)の不足、有害ミネラルの蓄積、ビタミンDの不足などがあります。