ビタミンDとアレルギー

2022年4月19日

まとめ:ビタミンDとアレルギーの関係は完全には解明されていませんが、ビタミンDサプリによって、アレルギーが改善する可能性があります。

ビタミンDは、カルシウム代謝に関係しており、ビタミンDが不足すると腸管からのカルシウム吸収の低下と腎臓でのカルシウム再吸収が低下し、カルシウムが不足して低カルシウム血症となります。

ビタミンDの不足は、世界中の人口のほぼ50%に影響を及ぼします。(2012年、Nairら

ビタミンD欠乏症は高齢者では一般的であり(2017年、Bouillon)、また日本では一般的(2007年、Lips)であることが指摘されています。

ビタミンD欠乏では、低カルシウムによって骨や軟骨の石灰化障害により、類骨(石灰化していない骨器質)が増加して子供ではくる病、成人では骨軟化症、高齢者では骨粗鬆症の原因となります。

ビタミンD欠乏はカルシウム代謝以外にも、アトピー、アレルギー性鼻炎、喘息、即時型食物アレルギーとの関連が指摘されています。

遅延型食物アレルギーについては、ビタミンDの関係の論文はありません。

ビタミンD欠乏症が喘息やアレルギーのリスクを高めるというデータは蓄積され続けています。(2013年、Litonjua

一方で、ビタミンD欠乏とアレルギーとの関連は、矛盾した報告が散見されており、発症メカニズムも解明されていません。(2011年、Bozzettoら

医学研究所(IOM)は最近、50 nmol / L(20 ng / ml)の25(OH)ビタミンDレベルで十分と見なすべきであると推奨しましたが、反対意見もあります。