ベルベリン

まとめ:ベルベリンは新型コロナウイルスに対して最も使われている漢方薬です。

ベルベリン(berberine)は植物由来の成分であり、マルチターゲット(抗がん、抗肥満、抗炎症、抗菌、抗加齢、止痢作用(2020, Yu)など)を持っています。漢方薬(黄連解毒湯、小柴胡湯など)やサプリとして広く使われています。(2015, Yao)

ベルベリンとオバトクラックスは、インビトロでSARS-Cov-2 複製を阻害することが報告されています。(2021, Varghese)

ベルベリン(berberine)の薬理学的作用は、PKC、AMPK、MAPK などの脂質およびエネルギー代謝におけるさまざまなエフェクターの調節を通じてメトホルミンに似た作用を発揮します。(2019, Feng)

黄連解毒湯は、黄連(おうれん)、黄芩(おうごん)、黄柏(おうばく)、山梔子(さんしし)の4つの生薬からなる漢方薬ですが、この黄柏の再発性アフタ性口内炎に対する有効性が中国(2021, Shao)やイラン(2016, Hamedi)では報告されています。

黄連と黄柏の主要な成分のベルベリン(Berberine)も、ANPKを活性化するメトフォルミンの同様の生理作用を持つことが報告されています。(2018, Wang)

ベルベリンは強力な抗炎症、抗酸化、および純ヘルペスウイルス (HSV)、ヒトサイトメガロウイルス (HCMV)、ヒトパピローマウイルス (HPV)、およびヒト免疫不全ウイルス (HIV)に対して抗ウイルス効果があり(2020, Warowicka)、抗SARS-CoV-2剤として利用できることが総括されています。(2022, Babalghith)

バイカリンの黄芩(おうごん)とベルベリン黄柏(おうばく)を含む小柴胡湯が発熱を伴うME/CFSに対して有効であった症例が報告されています。(2020, 沼田)

ベルベリンは新型コロナウイルスに対して最も使われている漢方薬です。(2022, Babalghith)