長寿薬

まとめ:長寿効果のある生活習慣、食事、サプリ、薬剤があります。新型コロナ後遺症やワクチン後遺症では、免疫老化と炎症老化を賦活するため、老化を促進します。レニン・アンギオテンシン系は老化に関係しており、ACE2受容体に作用するアゴニストは老化、アンタゴニストは長寿効果があります。後遺症関係に有効性がある成分のほとんどが、長寿効果が報告されています。

生活や食事と老化の関係は、エネルギー状態として運動、断食、ビタミンDによってAMPKが活性化して、老化を抑制します。栄養状態として、アミノ酸、インスリンによって栄養感知キナーゼのmTORが活性化して老化が促進します。適度な運動と断食、ビタミンDの補給と、過剰なタンパク摂取をしないこと、低インスリンダイエットが基本的な老化対策です。(2017, Hanjyani)(2017, Chang)(2009, Richter)(2014, Cabo)(2009, Kapoor)

AMPKを活性化する間接的アクティベーターと直接的アクティベーターが総括されています。天然由来成分は、ほとんどが間接的AMPKアクティベーターです。(2016, Kim)

老化に対する重要なシグナル伝達経路がAMPKとmTORであり、これらに作用するレスベラトロール、ラパマイシン、メトホルミンは、老化の抑制に有効性があります。(2022, Fortinguerra)

メトホルミンは老化に対して、複数経路を介して保護的に働きます。(2016, Barzilai)

レスベラトロールは、ポリフェノールとして知られる天然の植物由来化学物質ですが、老化の様々な症状に保護的に働きます。(2008, Markus)

ラパマイシンはマクロライド化合物の一種で、もともとは抗真菌剤でしたが、mTOR阻害剤として免疫抑制能力と抗増殖能力で使用されることから、抗菌剤としては使われなくなった。SASPのIL-2を抑制することからアンチエイジング効果を発揮します。(2019, Blagosklonny)

ヒドロオキシクロロキニンは、老化細胞に大量に蓄積するリソソームの pH をアルカリ性にします。このクロロキン誘導性アルカリ化は、最も広く認識されている老化マーカーの 1 つでリソソーム酵素であるベータ-ガラクトシダーゼ (Beta-Gal) の誘導と蓄積を機能的に防ぎます。(2000, Kurz)

ヒドロキシクロロキンは、シェーグレン症候群などの慢性炎症性疾患の治療にも臨床的に使用されており、SASP (老化関連分泌表現型 、老化細胞が分泌する因子群)の重要な要素である IL-6 の唾液および血清レベルを効果的に低下させます。(1999, Tishler)

アジスロマイシンは、老化細胞を強力に除去する老化細胞除去剤として働きます。(2018, Ozsvari)

アジスロマイシンは抗炎症薬として機能的に作用し、IL-1beta や IL-6 などの SASP メディエーターを減少させます。(2018, Mosquera)

老化の動物モデルとして輪形動物のワムシを使用した多層アプローチを使用して、31の有望な化合物の中で、エリスロマイシン、カルグルミン酸、カペシタビン、イベルメクチンの長寿効果が認められました。(2018, Snell)

ドキシサイクリンは、幅広い抗菌作用を持つテトラサイクリン系抗菌剤ですが、SASPのIL-6 血清レベルを低下させ 、アンチエイジング薬として作用します。(2015, Fredeking)

ドキソサイクリンは、線虫およびショウジョウバエの寿命を延ばします。また、マウスの腫瘍増殖と転移を抑制することから長寿薬として期待されています。(2017, Blagosklonny)

ケルセチンは、老化細胞除去特性を持つ栄養補助食品としても確認されています 。(2020, Cavalcante)

低用量のリチウムが新型コロナ感染症の急性治療後のヒト iPSC 由来星状細胞の SASP (老化関連分泌表現型 、老化細胞が分泌する因子群)を低下させることができることから、微量のリチウムが老化や老化に関連した状態の発生から細胞を保護できることを示唆しています。新型コロナ感染症に対する老化細胞除去剤となる可能性があります。(2020, Viel)

スピノラクトンは、重度の心不全患者の罹患率と死亡率の両方のリスクが30%低下することが指摘されており(1999, Pitt)、長寿効果(2021, Xu)なども期待されています。

スピノラクトンは、抗アルドステロン作用、抗アンドロゲン作用などにより新型コロナ感染症に対する有効性が指摘されています。(2021, Kotfis)

アンギオテンシンIIタイプ1受容体の破壊はマウスの寿命を促進することから、アンギオテンシンII阻害剤の長寿効果が想定されます。(2009, Benigni)

アンギオテンシン系の阻害によって、アルツハイマー病の症状が改善できることが考察されています。(2020, Quitterer)

アンギオテンシン II 受容体遮断薬 (ARB)やアンギオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬のアンチエイジング作用が総括されています。(2017, Blagosklonny)

βブロッカーは、抗腫瘍効果、脂肪肝に対する効果と共に、動物実験での長寿効果が報告されています。(2017, Blagosklonny)

アンチエイジングのためのサプリとして、ビタミン C と E、コエンザイム Q10、α-リポ酸、クロム、L-カルニチン、ケルセチンが考察されています。(2006, Janson)

メラトニンは、ミトコンドリアにおいて抗酸化作用を発揮することからアンチエイジング作用が期待されています。(2018, Reiter)

スペルミジンは、オートファジーを誘導してアンチエイジング効果があることが報告されています。(2014, Miois)(2019, Madeo)

長寿遺伝子(SIRT1 )の活性化剤として、ケルセチン、ブテイン、フィセチン、ピセタノール、レスベラトロールがあります。(2003, Howitz)

NAD+ブースター(NAD+エンハンサー)は長寿遺伝子を活性化します。(2022, Nadeeshani)(2003, Howitz)