【天王寺の漢方内科】子宮内膜症の中医治療
まとめ:子宮内膜症は中医学では血瘀を中心病機とし、七情による肝気鬱結からの気滞血瘀、慢性化による気虚血瘀、さらに寒凝や痰瘀互結などが関与すると考える。そのため治療は活血祛瘀・消癥止痛を基本に、疏肝理気・益気・補腎・散寒を組み合わせる。代表的には、気滞血瘀に疏肝活血方(三棱、莪朮、当帰、皂角刺、香附、柴胡、蒲黄、五霊脂+異位粉〔地竜、虻虫、䗪虫、蜈蚣、水蛭〕)、気虚血瘀に**益気活血方(三棱、莪朮、当帰、皂角刺、蒲黄、五霊脂、升麻、党参、黄耆+異位粉)**を用いる。寒証には桂枝、便秘には大黄などを加減する。総じて、三棱・莪朮・蒲黄・五霊脂・当帰などの活血化瘀薬を中心に、香附・柴胡などの理気薬、黄耆・党参などの補気薬を証に応じて配伍するのが子宮内膜症治療の基本となる。
子宮内膜症は、骨盤痛や月経痛として古代から報告されていましたが、病理学的な診断であるため、最初に報告されたのは、1860年です。
現在のエビデンスでは、子宮内膜症を確実に診断できる単独の血液マーカーは存在しません。そのため、各国のガイドラインでは、血液検査だけで診断することは推奨されていません。参考になるマーカーとして、CA125>>CA19-9があります。(2024, Gibbons)
子宮内膜症は現代医学からみると、異所性に発生した子宮内膜組織がホルモン作用によって増殖・分泌・脱落・出血を繰り返すことにより、一連の自・他覚症状(月経痛、慢性骨盤痛、性交痛、排便痛、不妊)をあらわすものである。月経血が卵管を逆行して子宮内膜細胞が腹腔内などに付着する逆行性月経説が有力な仮説です。
中国伝統医学の理論で本症を分析すると、発病機序は多くは七情の受傷と肝気鬱結である。古人が「そもそも血の行止・順逆は、すべて気の統率下に行われる。」といっているとおり、肝気鬱結による気滞がつよいと血瘀が生じる。気滞血瘀が生じると下腹部の緊張疼痛があらわれ、これが長く続くと、気・血が不足して気虚血瘀の症状がみられるようになる。さらに血瘀は脾の運化機能に悪影響を与え、下腹部の緊張膨満・便意頻数など脾気不昇と脾気虚の症状をあらわす。このほか、流産後あるいは月経時の不摂生により風寒が侵入すると、邪正闘争の結果腹中で腫瘤を形成する。そこでわれわれは、内膜症は七情の受傷あるいは風寒が主要原因で、気滞血瘀・気虚血瘀が発病機序、腫瘤形成が症状の重要なポイントであると考える。これが活血祛瘀法を用いた理由である。『医林改錯』に少腹逐瘀湯証として列挙されている一連の症状は、内膜症の症状と基本的に一致している。われわれも、大部分の内膜症患者に、舌質が紫または暗色で大きい瘀斑や瘀点があること、毛細管係蹄に瘀血があること、X線造影で腫瘤の骨盤内癒着があることを観察し、さらに開腹時に骨盤内に広範な癒着と大小不同の陳旧性血腫を確認した。(中医臨床10)
(1)疏肝活血方:肝気鬱血・気滞血瘀の症状がある患者に用いた。活血祛瘀・行気解鬱の効能がある。処方: 三稜9g・莪朮9g・当帰9g・皂角刺9g・製香附子9g・柴胡9g・蒲黄12g・五霊脂12g・異位粉² 6g(包)(地竜・虻虫・䗪虫・蜈蚣・水蛭の等量の粉末)。
(2)益気活血方:気虚血瘀の症状がつよい患者に用いた。活血祛瘀・益気升陽の効能がある。処方: 三稜9g・莪朮9g・当帰9g・皂角刺9g・蒲黄12g・五霊脂6g・炙升麻9g・党参12g・黄耆12g・異位粉6g(包)。
加減: 寒がるものには桂枝6~9g、寒がって性器出血をともなうものには蜀椒3g、便秘には大黄3~6gをそれぞれ加える。月経過多があれば、月経前に三稜・莪朮に代えて丹参12g・劉寄奴12gを加える。
子宮内膜症78例を三花益腎湯群39例と通常治療の孕三烯酮(gestrinone)群39例に分け、3か月間治療して臨床効果を比較した。三花益腎湯は丹参14g、淫羊藿14g、苦参14g、白花蛇舌草16g、当帰15g、葛根15g、莪朮18g、天花粉14g、蒲黄12g、紅花12g、海藻、経期は休薬で構成される。治療後、三花益腎湯群では子宮体積が7.23±2.53→7.12±2.43 cm³、骨盤内腫塊が4.45±2.53→1.31±0.23 cm³へ縮小し、対照群より腫塊縮小が有意に良好であった(P<0.05)。また痛経スコアは5.64±2.13→2.86±1.42、性交痛スコアは3.42±1.21→1.12±0.54へ改善し、いずれも対照群より有意な改善を認めた。中医学的には子宮内膜症を瘀血を中心とする病態と捉え、丹参・当帰による活血調経、莪朮による破血消癥、淫羊藿による補腎などを組み合わせ、瘀血を除きながら腎を補うことで、骨盤内腫塊の縮小と痛経・性交痛の軽減を図る処方とされている。以上より、三花益腎湯は子宮内膜症の疼痛を軽減し骨盤内腫塊を縮小する可能性が示されたが、症例数78例、治療期間3か月という小規模・短期間の研究であり、妊娠率や再発率など長期予後は評価されていない(2015、郝穎)。
子宮内膜症100例に対し、病巣を除去・縮小する保守的手術に術後薬物療法を組み合わせた中西医結合治療について検討した報告である。子宮内膜症は再発しやすいエストロゲン依存性疾患であり、単独の保守手術や薬物療法では再発しやすいため、手術後に短時間作用型経口避妊薬・抗菌薬と中薬を併用し、残存病巣の抑制と再発予防を図っている。 中薬は紫草、紫花地丁、丹参、川芎、桃仁、乳香、没薬、川楝子、三棱、莪朮などを用い、理気・活血化瘀・攻堅消癥によって形成された包塊・結節を軟化・吸収させ、疼痛を軽減することを目的としている。また過去の中西医結合治療として、丹参、赤芍、乳香、没薬、三棱、莪朮+ミフェプリストンで総有効率90%、治癒率61%との成績や、病期に応じて丹参、赤芍、桃仁、三棱、莪朮、生蒲黄、五霊脂、延胡索、乳香、没薬、小茴香、川楝子、昆布、海藻、生牡蛎、鼈甲、亀板などを組み合わせる治療も紹介している。 著者は、手術で病巣を除去・縮小し、西薬でエストロゲン依存性の異所性内膜を抑制するとともに、中薬の活血化瘀・消癥散結によって瘀血・包塊・疼痛に介入することが中西医結合治療の意義であり、病程短縮、治療効果向上、患者負担軽減につながると結論している(2013、王暁丹)。
子宮内膜症(EMs)を慢性炎症性・エストロゲン依存性疾患と捉え、その発症・進展にMAPKシグナル伝達経路(ERK1/2、JNK、p38 MAPK)が重要な役割を果たすことを概説している。中医薬はMAPK経路を調節することで、IL-1β、IL-6、TNF-αなどの炎症反応を抑制し、細胞アポトーシスを促進するとともに、異位子宮内膜細胞の増殖・遊走・浸潤および病的血管新生を抑制する可能性が示されている。 中薬複方では、桂枝茯苓丸、少腹逐瘀湯、琥珀散などの古方に加え、盆痛霊方(三棱、莪術、延胡索、川楝子、虎杖)、温腎消癥湯(生蒲黄、五霊脂、続断、黄耆、延胡索、川楝子等)、丹枝飲(丹参、桑枝、川芎、続断、連翹、茘枝核、延胡索、香附等)、内異方(蒲黄、敗醤草、赤芍、大血藤、牡丹皮、女貞子、熟地黄、桃仁、土茯苓)などが、MAPK関連経路を介して炎症、疼痛、血管新生、細胞増殖などを抑制することが報告されている。 また中成薬では内異康復片(水蛭、三棱、莪術、半枝蓮、大黄、土鼈虫等)や烏丹丸(烏薬、丹参、桃仁、赤芍、牡丹皮、三棱、〔PDF解析上1薬欠落〕、続断等)などにもMAPK経路を介した作用が報告されているが、研究の多くは動物・細胞実験や小規模臨床研究であり、大規模RCTおよび安全性評価が不足している。(2026、趙桢)
子宮内膜症(EMs)、特に卵巣型EMsの60~80%が卵巣線維化へ進展するとし、その中心病態として慢性炎症・免疫失衡、酸化ストレス、MMP/TIMP不均衡、TGF-β/Smad、NF-κB、Wnt/β-cateninなどのシグナル異常を挙げている。中医学では「癥瘕」「積聚」「不孕」などに属し、主な病機を**「湿痰瘀膠結」**と捉え、腎虚、肝鬱、脾虚によって痰湿と瘀血が互結すると考える。 中医薬では活血化瘀・清熱祛湿・軟堅散結を重視し、桂枝茯苓丸はWnt/β-catenin経路を抑制してα-SMA、Ⅰ型コラーゲンや炎症・線維化関連因子を低下させ、四妙勇安湯(金銀花、玄参、当帰、甘草)はNF-κB経路を抑制してIL-1β、TNF-αなどを減少させ、鼈甲煎丸は本文では鼈甲、莪術、桃仁を核心薬としてTGF-β1/Smads経路を抑制し、Ⅰ/Ⅲ型コラーゲン産生を減少させるとされる。 また黄芩苷・黄芩素、姜黄素、白藜芦醇、槲皮素、丹参酮ⅡAなどの中薬活性成分も、炎症・免疫、酸化ストレス、TGF-β1/Smad、MMP/TIMPを調節して線維化を抑制する可能性が示されている。ただし多くは動物・細胞研究であり、高品質な臨床試験や復方の有効成分・協同機序の解明は不足している。(2026、万育紅)
子宮腺筋症に伴う不妊症に対する桂枝茯苓丸の臨床応用と作用機序を整理した総説であり、子宮腺筋症では子宮内膜の筋層への侵入、慢性炎症、エストロゲンを中心とするホルモン異常などが病態形成に関与し、子宮内膜環境や血流の悪化などを介して妊娠率・生児獲得率の低下、流産率の上昇につながるとされる。 中医学では気滞血瘀、寒凝血瘀、肝鬱脾虚などを主要病機と捉え、桂枝茯苓丸(桂枝、茯苓、牡丹皮、桃仁、白芍)は活血化瘀、温経散寒、健脾利湿、調和気血などによって症状および妊孕性の改善を図る。 現代薬理学的には、桂枝茯苓丸はホルモン環境の調節、炎症反応の抑制、免疫機能の調節、抗酸化・抗線維化作用などを介して子宮内環境を改善する可能性があり、TLR4/MyD88/NF-κB、PI3K/Akt/mTOR、RhoA/ROCKなどのシグナル経路との関連も報告されている。一方、詳細な分子機序や子宮腺筋症合併不妊症そのものを対象とした臨床エビデンスにはなお不足があり、今後は個別化治療や生殖補助医療との併用を含めた検討が必要とされる。(2026、耿丹丹)
子宮内膜症(EMT)に対する少腹逐瘀湯の作用機序と臨床研究を整理した総説であり、中医学では子宮内膜症を「痛経」「月経失調」「癥瘕」「不孕」などに属し、主要病機を「瘀血阻滞冲任、胞宮」と捉える。少腹逐瘀湯(当帰、赤芍、川芎、五霊脂、蒲黄、小茴香、干姜、肉桂、延胡索、没薬)は活血化瘀、温陽散寒、調経止痛の作用を有し、内分泌異常を是正するとともに、TLR4/TRIF/IRF3、GPER/MAPK/STAT1、NOD1/RIP2/NF-κB経路を抑制して炎症環境を改善し、Nrf2/ARE経路を介して酸化ストレスを軽減するとされる。 またWnt/β-cateninおよびMAPK経路を調節し、異所性子宮内膜細胞の増殖・接着・浸潤・血管新生を抑制し、VEGF、MMP-2、MMP-9、ICAM-1、Ang-1、Ang-2などを低下させる可能性が示されている。 さらに少腹逐瘀湯から228種の化合物が同定され、主要活性成分として阿魏酸、香草酸、咖啡酸、香蒲新苷、芍薬苷、異鼠李素-3-O-橙皮苷、川芎嗪などが報告され、抗炎症、抗酸化、抗血管新生、抗線維化、鎮痛作用に関与すると考えられている。ただし臨床研究は小規模なものが多く、長期効果、再発率、不妊症や生殖補助医療の成績改善については今後の検証が必要である。(2025、潘可盈)
子宮内膜症の中医学的病機と治療法を整理した総説であり、基本病機を「瘀」としながら、腎虚を発病の根本、瘀血を主要な病理機序、肝鬱・脾虚を瘀血形成の重要因子と捉えている。腎気虚では推動無力から血瘀、腎陰虚では胞宮の濡養不足と痰湿停滞から血瘀、腎陽虚では寒湿・寒凝によって血行が阻滞して血瘀を形成し、さらに肝鬱による気滞、脾虚による気血生化不足と運化失調が瘀血を増悪させるとする。 また「陽化気・陰成形」「焦膜」「六鬱」「冲任」などからも病態を説明し、特に梁瑞寧は**「冲気上逆、瘀血阻絡」を核心病機とし、腎虚によって冲脈の気が正常に下降できず上逆し、離経之血が瘀血となって疼痛・癥瘕を形成すると論じている。 治療は補腎化瘀、温陽化瘀、活血祛瘀通絡、疏肝理脾などを基本とし、月経周期に応じた分期治療、少腹逐瘀湯(当帰、川芎、赤芍、蒲黄、五霊脂、延胡索、没薬、小茴香、乾姜、肉桂)、益気消癥方(黄耆、党参、三棱、莪術、丹参、川芎、甘草)、平冲降逆方(桂枝、知母、黄柏、生地黄、石斛、醋鼈甲、桃仁、赤芍、瞿麦、水蛭、車前草、黄連、甘草です。症状に応じて杜仲、巴戟天などを加味しています。研究所の解説では、桂枝を「平冲降逆」の要薬とし、知母・黄柏・生地黄・石斛・鼈甲で滋腎、桃仁・赤芍・水蛭などで活血化瘀・通絡する配伍)などが用いられ、さらに鍼灸、電鍼、中薬灌腸、抜罐などの外治法を組み合わせる。なお本論文ではこれら各方剤の構成生薬は記載されていないため、推測による補足はしない**。西洋医学単独治療には再発や副作用などの問題があることから、著者らは中医学による弁証論治と西洋医学を組み合わせることが有望としている。(2025、陳丹妮)
桂枝加桂湯(桂枝15g、芍薬、生姜、炙甘草、大棗)奔豚気(衝気上逆)に使う
子宮内膜症(EMs)に対する温経湯の基礎研究および臨床研究を整理した総説であり、中医学ではEMsを「癥瘕」「痛経」「不孕症」「月経不調」「倒経」などに属し、冲任虚寒、瘀血内停を重要病機と捉える。温経湯は「温通」と「温補」を兼ね、温経散寒・活血祛瘀・養血調経によって、寒凝による血瘀や痰瘀互結を改善するとされる。 温経湯(呉茱萸、桂枝、当帰、川芎、牡丹皮、阿膠、麦門冬、芍薬、人参、甘草、半夏、生姜)は、Caspase-8を増加させMMP-9を低下させることで免疫抑制を改善し、TLR4/NF-κB経路を介してIL-1、IL-6、IL-8、TNF-αなどの炎症反応を抑制するほか、NGF、PGE2、PGF2αを低下させて子宮血流・内膜容受性を改善し、VEGF、MMP-2、MMP-9を抑制して病的血管新生を阻害する作用が報告されている。 さらにSPARC、Vimentin、Snailを低下、E-cadherinを増加させて上皮間葉転換(EMT)を抑制するとともに、HIF-1αを低下させて異位病巣の低酸素微小環境を改善し、病巣の増殖・浸潤を抑制する可能性が示されている。臨床研究でも単独投与のほか、ミフェプリストン、ゲストリノン、GnRH関連治療、温鍼灸、耳穴圧迫、穴位貼敷などとの併用により、疼痛、病巣、免疫・炎症指標などの改善が報告されているが、研究の多くは小規模で、作用機序の多層的検証や毒性・安全性評価も不足している。(2025、李鑫坤)
『金匱要略』『傷寒論』に収載される経方による子宮内膜症(EMs)治療を整理した総説であり、EMsの基本病機を**「離経之血」による瘀血が冲任・胞宮を阻滞すること**と捉え、気滞血瘀、寒凝血瘀、熱灼血瘀、気虚血瘀、腎虚血瘀などに弁証して経方を使い分ける。 温経湯(呉茱萸、当帰、川芎、芍薬、牡丹皮、阿膠、麦冬、桂枝、党参、甘草、半夏;本文の列挙は11味で、生姜の記載なし)は寒凝血瘀型に用い、炎症因子IL-1、IL-6、IL-8、IL-17やVEGFを調節し、子宮血流を改善して疼痛軽減・妊娠環境改善に働く。当帰芍薬散(芍薬、川芎、当帰、白朮、沢瀉、茯苓)は肝脾不調・血水互結に対し、PGE2、PGF2αやIL-6、IL-8などを調節して疼痛、炎症、癒着・線維化を改善する。 小柴胡湯(柴胡、黄芩、半夏、人参、甘草、生姜、大棗)は熱入血室型に用い、性ホルモン作用やプロスタグランジンを調節するとともにVEGFを介した血管新生を抑制する。桂枝茯苓丸(桂枝、芍薬、牡丹皮、桃仁、茯苓、蜂蜜)は血瘀・癥塊に用い、免疫調節、炎症抑制、MMP-9・TNF-α・IL-1β・HIF-1α・VEGFなどの調節を介して疼痛、浸潤・転移、血管新生を抑制する。 当帰四逆湯(桂枝、当帰、細辛、白芍、通草、炙甘草、烏薬、熟附子、大棗、生姜)は寒凝血瘀型に用い、炎症因子、CA125、性ホルモンを改善し、抵当湯(水蛭、虻虫、大黄、桃仁)は強力な破血逐瘀作用により疼痛・骨盤内腫塊・炎症・線維化を改善する。金匱腎気丸は腎陽虚型EMs、とくに不妊に用い、免疫調節やCA125低下、妊娠率改善が報告されているが、本論文では金匱腎気丸の構成生薬は記載されていないため補足しない。以上から、EMsでは「瘀血」を共通病機としながら、寒凝、肝脾不調、熱入血室、腎陽虚などの証に応じて経方を選択することが重要とされる。(2024、夏悦)
子宮内膜症(EMs)の発症・進展を子宮内膜細胞の接着(黏附)機構から検討した総説であり、異位内膜細胞では細胞間接着が低下する一方、細胞外マトリックス(ECM)への接着が亢進し、その後の侵入・増殖・血管新生へ進展する「attachment-aggression-angiogenesis(3A)」が重要とされる。特にuPA/uPARによるECM分解・再構築、MMP-2・MMP-9によるECMおよびⅣ・Ⅴ型コラーゲンの分解、sICAM-1によるT細胞・NK細胞活性低下と炎症・接着促進が重要な機序とされる。 中医学では「血瘕」「痛経」「癥瘕」「月経不調」に属し、瘀血阻滞胞宮・冲任を基本病機とし、気滞血瘀、寒凝血瘀、気虚血瘀、腎虚血瘀、痰瘀互結に弁証し、活血化瘀・行気止痛を基本に肝脾腎の調補、化痰祛湿を組み合わせる。 中医薬では清熱調血湯、烏丹丸、益気活血方、加味当帰芍薬散、加味少腹逐瘀湯、桂香温経止痛膠囊、桂枝茯苓丸などがMMP-2・MMP-9を低下させ、特に烏丹丸はERK-VEGF/MMP-9経路を抑制して血管新生を阻害し、桂枝茯苓丸はuPA・MMP-9を低下させTIMP-1を増加させることで異位内膜細胞の接着・侵入を抑制するとされる。 また養血散寒通脈方、当帰四逆湯加減、活血滋腎方、復宮寧顆粒、加味二陳湯はsICAM-1を低下させ、当帰四逆湯加減ではAkt/mTOR経路抑制を介して接着・増殖・血管新生を抑制する可能性が示されている。なお、本論文にはこれら方剤の構成生薬の記載がないため、推測による補足はしない。以上より、中医薬によるuPA、MMP-2/9、sICAM-1などの接着関連因子への多標的介入は、異位内膜の接着・侵入・増殖・血管新生を阻害する新たな治療機序として期待されるが、著者らは細胞接着機構に関する研究はなお十分ではないとしている。(2024、周金宵)
子宮内膜症(EMT)に伴う痛経を中医学の**「不通則痛」から捉え、その治療機序を現代医学的に整理した総説である。EMT痛経の根本病因は瘀血阻滞**であり、冲任・胞宮の気血運行が阻害されて「不通則痛」を来すとし、気滞血瘀、腎虚血瘀、寒凝血瘀、痰瘀互結、瘀結成癥などに弁証し、活血化瘀を総治則として理気・補腎・散寒・化痰・消癥などを組み合わせる。 中医薬の作用は、免疫・炎症調節、細胞自噬抑制、子宮平滑筋収縮抑制、血液流変学改善、疼痛感受性低下、血管新生抑制、異位内膜の種植・黏附・侵襲抑制など多方面に及ぶ。 腎虚血瘀には補腎温陽化瘀方(制附子、肉桂、呉茱萸、小茴香、延胡索、炙没薬、川芎、川牛膝)がmiR-221・Beclin-1低下、P62上昇を介して細胞自噬を抑制し、補腎祛瘀方(黄耆、茯苓、炒白朮、杜仲、桑寄生、肉蓯蓉、巴戟天、枸杞子、菟絲子、益母草、当帰、川芎、紅藤、延胡索、烏薬、炙甘草)はOT、TXB2、PGF2α、NGF、IL-8、ICAM-1を低下させ、子宮収縮・炎症・疼痛伝達を抑制する。補腎温陽化瘀湯(制附子、肉桂、小茴香、延胡索、川芎、川牛膝、党参、白朮、狗脊、川楝子、制没薬、桑寄生、呉茱萸)はSIRT1-FoxO-1経路を介してBeclin-1、Atg5、Atg7を低下させ自噬を抑制する。 陽虚・寒凝血瘀には温経湯(当帰、芍薬、党参、牡丹皮、桂心、川芎、莪朮、牛膝、炙甘草)、療風虚瘦弱方(当帰、生姜、黄耆、白芍、川芎、桂枝、羌活、大棗、甘草)、少腹逐瘀湯(川芎、乾姜、延胡索、五霊脂、赤芍、小茴香、没薬、生蒲黄、当帰、肉桂)などが用いられ、免疫調節、PI3K/AKT・COX-2・VEGF抑制、Wnt/β-catenin経路抑制、炎症抑制および子宮平滑筋収縮抑制を介して作用する。 気滞血瘀には膈下逐瘀湯(桃仁、牡丹皮、益母草、当帰、紅花、川芎、柴胡、白芍、五霊脂、烏薬、延胡索、香附、枳殻、炙甘草)、大黄䗪虫丸(大黄、土鼈虫、水蛭、虻虫、蠐螬、乾漆、桃仁、苦杏仁)、痛経寧方(蒲黄、大紅藤、乳香、没薬、三七粉、柴胡、威霊仙、延胡索、劉寄奴、葫蘆巴)などが用いられ、大黄䗪虫丸はMMP-2/9、TNF-α、IL-1、PGF2α、Substance Pを低下させ異位内膜の種植・炎症・疼痛を抑制し、痛経寧方はICAM-1、MMP-9、VEGFを低下させ異位内膜の黏附・移位・増殖を抑制する。 瘀結成癥には桂枝茯苓丸(桂枝、茯苓、牡丹皮、桃仁、白芍)が用いられ、免疫・炎症調節に加えてNGF/TRPV1およびNGF/Erk経路を抑制して疼痛感受性を低下させる。 以上より、中医薬は「活血化瘀」を中心に、自噬、免疫炎症、子宮収縮、血液流変、疼痛神経、血管新生、異位内膜の黏附・侵襲という複数の病態を同時に調節することによりEMT痛経を改善すると考えられる。(2024、李亜欣)
子宮内膜症(EMs)に伴う痛経に対する中医治療を、中薬・針灸・中薬灌腸などに分けて整理した総説である。中薬治療の主な機序として、血液粘度低下と骨盤内微小循環改善、IL-1・IL-6など炎症性サイトカイン抑制、PGE2・PGF2α・NGF低下、子宮平滑筋収縮・痙攣抑制が挙げられている。 代表的な湯剤では、寒凝血瘀に用いる少腹逐瘀湯がTNF-α、IL-6、IL-8、VEGF、MMP-9などを低下させ、MAPK/ERK経路、細胞増殖・アポトーシス、血管新生に作用し、RCTでは3か月後の有効率が90%でイブプロフェンの70%を上回った。温経湯は冲任虚寒・瘀血阻滞に用いられ、炎症反応を抑制し、臨床試験では有効率90.0%でイブプロフェン76.7%を上回った。血府逐瘀湯は血瘀証を中心とするEMs痛経に用いられ、TNFやエストロゲンに関連する複数のシグナル経路に作用してVASを改善する。当帰四逆湯(当帰、桂枝、芍薬、細辛、通草、甘草)は米非司酮との併用でCA-125、性ホルモン、術後再発率を低下させた。また当帰芍薬散はPGE2・PGF2αを調節し、補腎逐瘀湯は有効率94.12%でIL-6、IL-8、TNF-αを低下、清熱化瘀湯はNF-κB、VEGF、COX-2を抑制することが報告されている。なお、少腹逐瘀湯・温経湯・血府逐瘀湯・当帰芍薬散・補腎逐瘀湯・清熱化瘀湯については、本総説本文に構成生薬の記載がないため推測して補っていない。 中薬単味・抽出成分では莪朮がJAK2/STAT3経路を抑制し、その活性成分莪術烯醇がMCP-1、MIF、TNF-α、IL-1β、IL-6を低下させるほか、三萜皂苷はNF-κBを抑制し、大黄素はILK経路を介して内膜間質細胞の遊走・侵襲を抑制する。 中成薬では桂枝茯苓膠囊がCA-125・CA-199を低下させ、MEK/ERK経路とVEGFを抑制し、莪棱膠囊はVEGFやsICAM-1を介して血管新生・癒着に作用、丹鼈膠囊はPGE2・PGF2αを調節して骨盤内微小循環を改善し、散結鎮痛膠囊は炎症、細胞侵襲、凝固、平滑筋収縮を調節する。丹莪婦康煎膏は活血化瘀・疏肝・調気・調経・止痛作用をもち、臨床研究では有効率95.45%で孕三烯酮群81.82%を上回った。これら中成薬についても本総説に構成生薬の記載はない。 さらに針灸は5-HT、ノルアドレナリン、アデノシンなどを介した鎮痛、免疫調節、VEGF・プロスタグランジン・β-エンドルフィン・Substance Pなどの調節を通じて作用し、針刺のメタ解析では総有効率95%、温針灸、電針、穴位埋線、穴位貼敷などにも良好な成績が報告されている。 中薬灌腸では、丹参、赤芍、牡丹皮、五霊脂、延胡索、皂角刺、当帰各15 g、莪朮、炮穿山甲、木香、肉桂、陳皮各10 g、全蝎3 gの処方によりCA-125・VEGFが低下し、別の消癥化瘀止痛湯灌腸(丹参20 g、三棱15 g、莪朮15 g、穿山甲15 g、皂角刺10 g、益母草15 g、延胡索20 g、五霊脂15 g、白芍15 g、紅藤15 g、敗醤草15 g、浙貝母10 g、牡蛎15 g、肝鬱気滞には柴胡・香附、陽虚には桂枝・艾葉、腎虚には続断・桑寄生を加減)は有効率89.4%で米非司酮群78.7%を上回った。 総じて中医治療はEMs痛経の疼痛軽減、再発率低下、QOL改善に有用である可能性があるが、病変そのものを完全に根絶するものではなく、今後は標準化された大規模RCTによる有効性・安全性の検証が必要と結論している。(2024、董美娜)
子宮内膜症(内異症)について、中医学における病名、病因病機、証候、痛経・不妊・卵巣子宮内膜異位囊腫の治療、月経周期に応じた分期治療、再発予防などを総合的に整理した専門家総説である。中医学では内異症を主に「癥瘕」「血瘕」「痛経」「不孕」などに属するとし、最も根本的な病理基盤を血瘀と捉える。異位内膜の周期的出血による「離経之血」が冲任・胞宮に瘀積し、瘀血阻滞によって不通則痛となり、胞脈が阻滞すれば不妊、長期化すれば癥瘕を形成するとされる。血瘀を生じる背景には気滞、寒凝、気虚、腎虚、痰湿、湿熱などがあり、1,895例の多施設研究では気滞血瘀証が最多で、次いで気虚血瘀、寒凝血瘀、腎虚血瘀であった。現行ガイドラインでは気滞血瘀、寒凝血瘀、気虚血瘀、腎虚血瘀、痰瘀互結の5証に分類されるが、瘀毒互結、瘀熱互結なども臨床上重要とされる。 治療は活血化瘀を基本治則とし、証に応じて理気活血、益気活血、補腎活血、温陽活血、清熱活血を行い、痛経には温経祛瘀止痛、不妊・月経不調には調経助孕、卵巣囊腫・包塊には散結消癥を重視する。痛経には蔡氏内異Ⅰ号方、活血消異方、少腹逐瘀湯、桂枝茯苓丸、温経湯、散結鎮痛膠囊、大黄䗪虫丸などが用いられ、プロスタグランジン、炎症因子、神経・血管新生などへの作用が報告されている。なお、本論文ではこれら方剤の構成生薬を本文中に明記していないため、推測による補足はしない。 不妊に対しては補腎・疏肝・活血を中心に子宮内膜容受性や卵巣機能を改善し、補腎活血湯では内膜厚・血流・VEGFが改善し、桂枝茯苓丸や桃核承気湯では卵巣機能改善が報告されているほか、活血疏肝補腎序貫療法は腹腔鏡術後の妊娠率・生児獲得率を高め、ARTでは中薬周期序貫療法、祛瘀解毒顆粒、内異方、活血消異方などが子宮内膜容受性、卵子・胚発育、IVF-ET妊娠率改善に関与するとされる。 また月経周期に応じ、経期には活血化瘀、経後・経間期には温補・促排卵、経前には温腎活血・疏肝理気などを組み合わせる分期治療を重視し、GnRH-a治療時には育陰潜陽方や坤泰膠囊を「中薬反向添加療法」として用いて低エストロゲン症状や骨量低下を軽減する方法も紹介されている。 術後再発については5年再発率が約50%とされ、桂枝茯苓丸+米非司酮、活血化瘀中薬、莪術散などによる再発抑制が報告され、中薬は異位内膜の黏附・侵襲・血管形成、ホルモン、免疫などを調節すると考えられている。さらに著者は、地域による証候差、年齢・生育希望に応じた慢性疾患管理、情志調節を重視し、特に「因鬱致瘀」として気鬱と内異症の相互作用に注目している。 一方、現在の研究は小規模・単施設研究が多く、厳密なRCTや大規模コホート、作用機序研究、再発予測バイオマーカーが不足しており、今後は地域特性を取り入れた弁証体系、年齢別慢病管理、中西医協同による増効減副、および全国多施設高品質RCTによるエビデンス確立が必要とされる。(2023、趙瑞華)
過去10年間の文献をもとに、子宮内膜症に対する古典名方と中成薬の臨床応用を整理した総説であり、中医学では「痛経」「不孕症」「癥瘕」「月経不調」などに属し、血瘀を基本病機、活血化瘀を基本治則として、寒凝血瘀、気滞血瘀、痰湿瘀結などの証に応じて治療する。 古典名方では、寒凝血瘀型に温経止痛方(当帰、桂枝、赤芍、細辛、炙甘草、呉茱萸、炮姜、黄酒)が用いられ、針刺併用試験で総有効率90.0%と報告された。少腹逐瘀湯(延胡索、当帰、赤芍、生蒲黄、五霊脂、没薬、川芎、肉桂、小茴香、干姜)はGnRH-aなどとの併用で症状、酸化ストレス、子宮動脈血流、子宮内膜容受性を改善し、再発率低下が報告されている。温経湯は寒凝血瘀証に用い、本論文では2種類の臨床処方が紹介されており、①当帰、芍薬、党参、牡丹皮、炙甘草、川芎、桂心、莪術、牛膝、②呉茱萸、麦冬、当帰、芍薬、生晒参、川芎、牡丹皮、桂枝、阿膠、生姜、半夏、甘草で、免疫機能、E2・FSH、PGE2、IL-17、VEGF、子宮動脈血流、疼痛および病巣面積の改善が報告されている。 琥珀散は血瘀による刺痛を主とする病態に用い、臨床研究では丹参、牡丹皮、赤芍、当帰、延胡索、烏薬、仙茅、肉桂、三棱、莪術、劉寄奴、琥珀、別研究では白芍、烏薬、熟地黄、延胡索、当帰、三棱、莪術、劉寄奴、牡丹皮、肉桂が用いられ、CA125低下、内分泌・免疫調節、疼痛軽減、卵巣予備能改善、術後再発抑制が報告され、GnRH-a併用では再発率3.70%対22.22%であった。 中成薬では散結鎮痛膠囊(竜血竭、三七、浙貝母、薏苡仁)が軟堅散結・化瘀定痛によりCA125、疼痛、骨盤内包塊や性ホルモンを改善し、丹莪婦康煎膏(紫丹参、莪術、竹葉柴胡、三七、赤芍、当帰、三棱、香附、延胡索、甘草)は活血化瘀・疏肝理気・調経止痛・軟堅化積により子宮動脈血流や卵巣予備能を改善する。 宮瘤消膠囊(牡蛎、制香附、三棱、莪術、土鼈虫、仙鶴草、党参、白朮、白花蛇舌草、牡丹皮、呉茱萸)はVEGF、MMP-2、MMP-9、bFGF、TGF-β1、TNF-αなどを低下させ、疼痛・血管新生を抑制する。桂枝茯苓丸(桂枝、茯苓、牡丹皮、桃仁、白芍、五霊脂、生蒲黄、烏薬)は活血化瘀・軟堅散結により疼痛、病巣、VCAM-1、VEGF、CA125を改善し、小金膠囊(人工麝香、木鼈子、制草烏、楓香脂、制乳香、制没薬、醋炒五霊脂、酒炒当帰、地竜、香墨)は散結消腫・化瘀止痛作用により病巣体積、性ホルモン、VEGF、MMP-3、TGF-β1を低下させる。 総じて古典名方・中成薬は、単純な西薬治療に比べ症状、再発、血管新生、炎症、ホルモン、卵巣機能などを多面的に改善する可能性が示されているが、多くは単施設・小規模研究で、対照薬や治療期間も統一されておらず、長期追跡も不足しているため、今後は多施設・大規模・無作為化二重盲検・プラセボ対照試験と作用機序・標的の解明が必要とされる。(2023、程曦)
子宮内膜症(EMs)に対する近年の中医総合療法を、病因病機、痛経、卵巣型EMs、不妊、中薬内服と灌腸・穴位埋線・針灸などの併用療法から整理した総説である。中医学ではEMsを「不孕」「痛経」「癥瘕」に属し、瘀血を病理の核心と捉え、気滞、腎虚、湿熱、気虚、寒凝、痰湿などが血瘀形成に関与するとする。201例の証候解析では気滞血瘀27.9%、腎虚血瘀22.9%、湿熱瘀阻16.9%、気虚血瘀14.4%、寒凝血瘀11.4%、痰瘀互結6.5%であり、基本治法として活血化瘀を重視する。 痛経では宣鬱通経湯、散癥痛消方などが炎症性サイトカインやPGF2αを抑制し、穴位埋線はPI3K/Akt/mTOR経路を介してIL-1β、TNF-α、VEGF、MMP-2を低下させ疼痛を改善するとされるが、これら方剤の構成生薬は本文に記載されていないため補足しない。 卵巣型EMsでは補腎活血散瘀湯(延胡索、紫河車、当帰、鬼箭羽、赤芍、菟絲子、川芎、青皮)が痛経、骨盤内包塊、TNF-αを改善し、帰腎湯合琥珀散(熟地黄、山茱萸、山薬、杜仲、枸杞子、牡丹皮、丹参、延胡索、鼈甲、当帰、菟絲子、劉寄奴、赤芍、琥珀、莪術、三棱)はFSH、LH、E2などの卵巣機能関連指標を改善し、再発率低下が報告されている。平冲化瘀通絡化痰方は卵巣囊腫縮小とCA125低下が報告されるが、構成生薬の記載はない。 EMs関連不妊では定坤丹+腹腔鏡手術がCA125、VEGF、IGF-1を低下させ妊娠率を改善し、熱敏灸+腹腔鏡手術も子宮内膜血流、ADP、TNF-αを改善して妊娠率を高めるとされる。定坤丹の構成生薬は本文には記載されていない。 総合療法では、中薬内服+灌腸によりCA125、EMAb、CA199、IL-6、IL-8、TNF-αや性ホルモンを調節し、再発率低下・妊娠率向上が報告され、少腹逐瘀湯灌腸+腎兪穴位埋線ではVEGF、IL-6、IL-8、TNF-αを低下させ、NK細胞比率を上昇させて疼痛・包塊・再発を改善する。また少腹逐瘀湯+針灸、理気化瘀湯+温針灸、内異煎+温針灸なども疼痛改善に用いられるが、これらの方剤構成は本文に記載されていない。 その他、膈下逐瘀湯+局所マイクロ波、少腹逐瘀湯+桂枝茯苓丸などの併用療法が紹介され、消癥止痛方(紅花、桃仁、川芎、赤芍、三棱、莪術、鶏血藤、生黄耆、蒲公英、生薏苡仁、川牛膝、香附、延胡索、当帰)+中薬滓熱熨外敷は痛経を改善し、CA125、IL-6、EMAb陽性率および再発率を低下させた。総じて中医総合療法は、活血化瘀を軸に内服・灌腸・針灸・穴位埋線・外敷などを組み合わせることで、炎症・免疫・血管新生・内分泌・酸化ストレスを多面的に調節し、疼痛軽減、囊腫縮小、再発抑制、妊娠率改善を図ることが特徴とされる。(2022、鄒勝男)
子宮内膜症の基本病機を瘀血内阻とし、気滞、気虚、腎虚、寒凝、痰湿、湿熱などを兼証として、活血化瘀を中心に理気・補腎・温陽散寒・清熱利湿を組み合わせる治療を重視している。 方剤では、少腹逐瘀湯が抗炎症、子宮平滑筋収縮抑制、血液粘度低下によって疼痛を改善し、桂枝茯苓丸はNGF/Erk経路を介した鎮痛作用に加え、異位内膜の黏附・侵襲を抑制する。温経湯は子宮動脈血流を改善し、PGE2、IL-17、VEGFを低下させ、さらにHIF-1α抑制を介して異位内膜細胞のアポトーシスを促進する。その他、消瘤方、祛瘀散結湯、益腎化瘀湯、平冲化瘀通絡化痰方、清熱化瘀方、補腎化瘀方、痛経寧方、内異方、活血消異湯、補腎活血方、化異増育方などが、病巣縮小、CA125低下、抗炎症、血管新生・黏附・侵襲抑制、血液流変改善、妊孕性向上などに用いられている。単味中薬では三棱、莪術に異位内膜の血管新生を抑制する作用が報告されている。 なお、本論文は各方剤名を多数提示しているものの、構成生薬を具体的に記載していないため、原文にない生薬構成は推測して補足しない。(2022、王瑞)
子宮内膜症(EMs)の基本病理を血瘀とし、その中でも気滞血瘀証を重要な証型として、行気止痛・活血化瘀を基本治法とする研究をまとめた総説である。気滞血瘀証は臨床調査でも頻度が高く、気機阻滞から血行不暢となり、痛経・癥瘕・不妊を生じると考える。 方剤では、痛経寧湯(生蒲黄18g、大紅藤30g、制乳香3g、制没薬3g、田三七粉2g、威霊仙18g、柴胡9g、延胡索9g、劉寄奴9g、葫蘆巴18g)が疼痛・全身症状を改善する。卵巣子宮内膜症性囊腫には活血消異方(醋柴胡15g、茯苓15g、白朮15g、丹参20g、赤芍10g、醋莪術10g、醋鶏内金20g、薏苡仁20g、皂角刺10g)、化瘀消癥湯(紅花、土鼈虫、醋鶏内金、炒山薬、浙貝母、川牛膝、白花蛇舌草、塩小茴香、玄参、半枝蓮、炒桃仁、麩炒枳殻、塩橘核、醋莪術、塩茘枝核、醋三棱、醋香附)などが囊腫縮小に用いられる。 不妊には金鈴子散合四逆散加減(金鈴子、柴胡各15g、延胡索、木香、枳実、白芍各10g、炙甘草、桂心各6g)、加味消異方(桃仁10g、赤芍10g、党参15g、鶏内金10g、香附10g、莪術10g、浙貝母10g、土鼈虫5g、五霊脂10g、烏薬15g)、生化湯加味(当帰24g、川芎15g、炙甘草3g、炮姜3g、桃仁3g、益母草30g、炒荊芥穂9g)などが用いられ、妊娠率改善が報告されている。 術後再発予防には活血抑異方(丹参、三棱、莪術、当帰各15g、赤芍、皂角刺各12g、海藻、枸杞子、菟絲子各10g、鼈甲、干姜各6g)が用いられ、1・2年後の再発率を低下させた。薬物では当帰+川芎、三棱+莪術、五霊脂+蒲黄、白芍+当帰の薬対が頻用され、特に三棱・莪術はIL-1β、TNF-αを低下させ異位病巣を縮小し、五霊脂・蒲黄(失笑散)は抗炎症・抗血管新生・鎮痛作用を示す。 総じて、気滞血瘀型EMsでは行気薬と活血化瘀薬の配伍、とくに当帰、川芎、三棱、莪術、五霊脂、蒲黄、赤芍、丹参、香附、延胡索などが治療の中心となる。(2021、謝丹丹)
子宮内膜症の基本病機を血瘀とし、気滞血瘀、寒凝血瘀、痰湿鬱結、気虚血瘀、腎虚血瘀、湿熱瘀阻の6型に分類し、活血化瘀を基本に補腎・理気・温陽などを組み合わせる治療をまとめた総説である。 中薬周期療法では、経期を中心に香附、烏薬、当帰、蒲黄などで活血化瘀し、経後には鹿角片、菟絲子、肉桂、川芎、当帰などで温補し、排卵期には当帰、川芎、赤芍、炒杜仲、枸杞子、水蛭などを用いる。また内服方として牡丹皮、香附、女貞子、三棱、赤芍、川芎、紅藤、白花蛇舌草、当帰、穿山甲、桃仁などを配伍し、活血化瘀・理気を図る。 外治では艾葉、当帰、没薬、丹参、水蛭などの温熱外敷や、千年健、羌活、独活、五加皮、防風、血竭、紅花、艾葉、当帰、乳香、没薬、赤芍、白芷、追地風、透骨草による外敷が用いられ、疏経通絡・消腫止痛を図る。 また骨盤内病変には三棱、丹参、桃仁などによる直腸投与が用いられ、術後には**消痛煎剤(当帰、赤芍、生蒲黄、川芎、三七粉等)**による活血化瘀治療が痛経・内膜症性囊腫・骨盤内圧痛結節を改善するとされる。総じて、当帰、川芎、赤芍、丹参、桃仁、三棱、水蛭、蒲黄、香附などの活血化瘀・理気薬を中心とした内服・外敷・灌腸・周期療法が、疼痛・癒着・不妊および術後再発の改善に用いられている。(2020、譚苗苗)
子宮内膜症の基本病機を下焦の瘀血が冲任・胞宮を阻滞することとし、火熱傷絡、血瘀蘊毒、冲気上逆、寒凝血瘀、腎虚血瘀、気虚血瘀、気滞血瘀、痰湿血瘀、熱鬱血瘀などに弁証して治療する総説である。 方剤では、腎虚血瘀に活血通絡膠囊、気滞血瘀に莪棱膠囊、気虚血瘀に理冲湯、寒凝血瘀に当帰湯、痰湿血瘀に蠲痛飲、熱鬱血瘀に紅藤合剤、湿熱血瘀に四妙散加減を用い、益気補腎・活血化瘀・温経散寒・理気止痛・清熱利湿などを行う。これらについては本文に構成生薬の記載がないため補足しない。 周期療法では、行経期は活血調経、経後は滋陰養血、排卵期は補腎益気、経前は補腎助陽・理気を基本とし、少腹逐瘀湯加減、化瘀止痛湯、化瘀消癥湯を使い分ける。 内外併用では、化瘀調経方(桃仁、何首烏、両面針、柴胡、枳殻、三七末、延胡索、菟絲子、茯苓)と灌腸方(白花蛇舌草、枳殻、丹参、毛冬青、大黄、両面針、三棱、莪術)を併用するほか、桂枝茯苓丸合失笑散加減(甘草、桂枝、夏枯草、赤芍、紅花、枳殻、土鼈虫、延胡索、香附、五霊脂、薏苡仁)などが用いられる。単味薬では**葛根(葛根素)**がエストロゲン・アロマターゼ系を、**姜黄(クルクミン)**が血小板凝集、血液粘度、血管新生などを抑制する可能性が示されている。総じて、活血化瘀薬を中心に、香附、当帰、延胡索、水蛭、桃仁、三七、丹参、三棱、莪術、五霊脂、赤芍、紅花などを病態に応じて配伍することが中医内治の中心とされる。(2020、苗振立)
子宮内膜症(EMs)に対する中薬灌腸、内服中薬方、中西医結合治療をまとめた総説で、中医学ではEMsを「瘀血」「痛経」「癥瘕」の範疇とし、活血化瘀を治療の中心としている。 内服では、益気活血方が益気活血・温通散瘀により妊娠率を改善し、腎虚血瘀型には補腎活血法・補腎活血散瘀湯、不妊合併例には滋陰補陽中薬が用いられ、性ホルモン改善や妊娠促進が報告されている。また益気活血方はVEGFR関連発現を抑制し、異位病巣の血管新生を抑える可能性が示されている。本論文にはこれら方剤の具体的な構成生薬は記載されていないため、推測して補足しない。 中西医結合では桂枝茯苓膠囊と酢酸リュープロレリンの併用により、E2、FSH、LH、CA125、炎症因子の改善と病巣縮小が報告されている。桂枝茯苓膠囊についても本文に構成生薬の記載はない。総じて、活血化瘀・益気活血・補腎活血を中心とする中薬治療は、疼痛・病巣・炎症を改善しながら妊孕性を温存する治療として期待される。(2019、楊東霞)
子宮内膜症(EMs)の中医証型の分類とその客観化を整理した総説であり、中医学では「痛経」「不孕症」「癥瘕」「月経不調」に属し、血瘀を共通する病理的本質とする。代表的分類では、気滞血瘀、寒凝血瘀、湿熱瘀結、痰瘀互結、気虚血瘀、腎虚血瘀の6型が挙げられ、別の分類では熱灼血瘀を含む5型など、研究者により証型が統一されていない。 多数の臨床研究を総合すると、特に気滞血瘀、寒凝血瘀、腎虚血瘀が主要な証型であり、389例の解析では寒凝気滞血瘀45.2%、腎虚気滞血瘀34.7%、湿熱気滞血瘀20.0%であった。 また証型と病変部位にも関連があり、寒凝血瘀は卵巣チョコレート囊腫、気滞血瘀は子宮直腸窩病変、気虚血瘀は子宮腺筋症に多い傾向が報告され、IL-6・IL-8、生殖状態などとの関連も示されている。 **本論文は証型研究を中心とした総説であり、具体的な方剤名・構成生薬についての記載はない。**したがって生薬は推測して補足しない。現状ではEMsの中医証型に統一基準がなく、今後は大規模・多施設研究と画像・検査指標を組み合わせた証型の客観化が必要とされる。(2019、武梅)
子宮内膜症(EMs)の基本病機を瘀血内阻とし、とくに気滞血瘀が最も重要かつ頻度の高い証型であるとして、「気行則血行」の観点から単純な活血化瘀だけでなく理気+活血を重視した総説である。 方剤では、通瘀煎(帰尾、香附、烏薬、青皮、紅花、木香、沢瀉、大棗)、金鈴子散(川楝子、延胡索)が理気活血の代表として挙げられる。 臨床では、行気逐瘀止痛方(延胡索10g、黄耆15g、当帰15g、五霊脂15g、肉桂15g、丹参30g、桃仁5g、香附15g、生蒲黄15g)、内異消瘀湯(醋延胡索、当帰、炒王不留行、桃仁、皂角刺、茘枝核各10g、醋亀板、醋鼈甲各20g、橘核、砂仁、烏薬、三七各6g)が病巣縮小に用いられる。痛経には徐氏痛経松方(当帰15g、牡丹皮15g、白芍15g、延胡索10g、香附10g、烏薬10g、鬱金10g、莪術10g、紅花10g、川芎5g、白芥子6g、徐長卿10g、川楝子10g、制乳香・制没薬各10g)、膈下逐瘀湯(炒五霊脂6g、当帰9g、川芎6g、桃仁9g、牡丹皮6g、赤芍6g、烏薬6g、延胡索3g、甘草9g、香附4.5g、紅花9g、枳殻4.5g)が用いられる。 術後再発予防には木達湯(柴胡、白芍、枳殻、延胡索、烏薬、三棱、莪術、甘草等)、疏肝活血方加味(桃仁9g、紅花9g、当帰9g、川芎9g、赤芍9g、生地黄15g、柴胡9g、枳殻9g、延胡索12g、川楝子12g、五霊脂15g等)が用いられる。総じて、香附、烏薬、柴胡、枳殻、川楝子、延胡索などの理気薬と、当帰、川芎、丹参、桃仁、紅花、五霊脂、蒲黄、三棱、莪術などの活血化瘀薬を組み合わせることが本論文の治療上の核心であり、病巣・疼痛・炎症・微小循環を改善し再発抑制にもつながるとされる。(2018、王娜娜)
子宮内膜症を「痛経」「不孕」「癥瘕」などに属し、基本病機を血瘀と捉え、気滞血瘀、寒凝血瘀、気虚血瘀、腎虚血瘀、痰瘀互結などに弁証して活血化瘀を中心に理気・温経・益気・補腎を組み合わせる治療をまとめた総説である。 分型治療では、寒凝血瘀に少腹逐瘀湯、気滞血瘀に膈下逐瘀湯、気虚血瘀に補陽還五湯、熱鬱血瘀に血府逐瘀湯加味、腎虚血瘀に帰腎丸合桃花四物湯などを用いる。具体的な処方例では、寒凝血瘀に皂角刺14g、当帰10g、附子6g、桂枝6g、莪術6g、烏薬3g、三棱3g、気虚血瘀に黄耆30g、赤芍15g、茯苓15g、白朮15g、当帰10g、丹参10g、莪術6g、気滞血瘀に赤芍15g、皂角刺14g、香附14g、当帰10g、柴胡10g、丹参10g、莪術6gが用いられている。 周期療法では、経期に香附、烏薬、当帰、川芎、蒲黄、五霊脂、没薬などで化瘀止痛、経後に鹿角、菟絲子、淫羊藿、肉桂、当帰、川芎、水蛭、全蠍などで補腎化瘀、排卵期には当帰、川芎、菟絲子、熟地黄、覆盆子、杜仲、枸杞子、桃仁、丹参、赤芍、経前には菟絲子、熟地黄、覆盆子、枸杞子、三棱、莪術、水蛭、牛膝などを用いる。 専方では、消異湯(丹参、赤芍、当帰、川芎、桃仁、淫羊藿、莪術、続断、延胡索、五霊脂、香附、黄耆、全蠍)、疏肝活血化湿湯(紅花、牡丹皮、香附、枳殻、烏薬、当帰、川芎、赤芍、半夏、茯苓、甘草)、**羅氏内異方(益母草、桃仁、土鼈虫、川芎、山楂、丹参、蒲黄、五霊脂、延胡索、烏薬等)**などが紹介されている。 総じて頻用される生薬は、当帰、川芎、赤芍、丹参、桃仁、三棱、莪術、五霊脂、蒲黄、延胡索、香附、烏薬などで、活血化瘀薬を中心に理気薬を配伍し、寒凝には桂枝・肉桂・附子、腎虚には菟絲子・淫羊藿・続断などを加えることが本論文の処方上の特徴である。(2017、張利梅)
子宮内膜症の根本病機を血瘀とし、活血化瘀を基本治法として、気滞・寒凝・腎虚・気虚・湿熱などを兼ねる証に応じて治療する総説である。 内服では、補腎活血湯(菟絲子、桑寄生、白芍等)、消瘀飲(鹿角10g、三棱15g、熟地黄10g、淫羊藿10g、生薏苡仁10g、当帰10g、山慈菇6g、川貝母9g、延胡索15g、柴胡10g)、失笑散加味、血府逐瘀膠囊などが用いられる。 周期療法では、非経期に内異消丸(莪術、丹参、三棱、水蛭、赤芍、蜈蚣等)、経期に**痛経丸(五霊脂、琥珀、蒲黄、血竭等)**を用い、別法では非経期に通経活絡湯(三棱、当帰、炮姜、益母草、半夏、莪術、枳殻、黄耆、党参、川芎、甘草)、経期に通経止痛湯(莪術、柴胡、三棱、益母草、当帰、川芎、延胡索、肉桂、枳殻、黄耆、炮姜、党参、甘草)を用いる。 中成薬では、陳氏内異丸(当帰、丹参、香附、桃仁、牛膝、三棱、莪術等17味)、異位康沖剤(黄耆、桂枝、桃仁、紅花、延胡索、水蛭、川芎、青皮、五霊脂、蒲黄、小茴香、烏薬)などが紹介されている。 総じて、丹参、当帰、川芎、赤芍、桃仁、三棱、莪術、水蛭、五霊脂、蒲黄、延胡索、香附などの活血化瘀・理気止痛薬が処方の中心で、腎虚には菟絲子・桑寄生・淫羊藿・鹿角などを組み合わせるのが特徴である。(年の記載を本文から確定できず、張暁南)
子宮内膜症の基本病機を血瘀とし、痰湿・腎虚・気滞・寒凝などを兼ねるため、活血化瘀を中心に補腎・理気・散寒・化痰を組み合わせる治療を重視している。 方薬では、腹腔鏡術後の補腎活血化瘀三聯療法として基本方(菟絲子20g、黄精15g、丹参15g、香附15g、三七10g、浙貝母10g)を用い、月経期には蒲黄、五霊脂、益母草、延胡索、排卵期には三棱、劉寄奴、山茱萸など、黄体期には巴戟天、肉桂、女貞子、熟地黄などを加える周期療法が紹介されている。また寒凝血瘀には当帰四逆湯加減が用いられる。 外治では、内異方(紫草20g、赤芍20g、丹参15g、川芎12g、桃仁9g、乳香9g、没薬9g、川楝子9g、三棱9g、莪術9g)の内服+保留灌腸や、尤昭玲の灌腸方(夏枯草20g、忍冬藤20g、石見穿20g、莪術20g、敗醤草20g、透骨草20g、馬鞭草20g、三棱20g、白芷15g、皂角刺15g、紅藤20g)が用いられる。 総じて頻用される生薬は、丹参、赤芍、川芎、桃仁、三棱、莪術、三七、蒲黄、五霊脂、益母草、延胡索、香附などで、活血化瘀・消癥止痛を軸に、菟絲子、黄精、巴戟天、熟地黄などの補腎薬を組み合わせるのが特徴である。(2015、劉慧萍)

