イベルメクチンの乳がんに対する臨床治験が進行中

この試験(NCT05318469)は、転移性トリプルネガティブ乳がんに対して、イベルメクチンを単独で評価する試験ではなく、免疫チェックポイント阻害薬との併用療法を評価する第I/II相試験です。現時点では安全性と有効性を検証中であり、標準治療として推奨できる段階ではありません。

トリプルネガティブ乳がん(TNBC)はエストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PR)、HER2の3つが陰性です。

そのためホルモン療法は無効、HER2標的治療も無効となる難治性乳がんです。

試験名
A Phase I/II Study Evaluating the Safety and Efficacy of Ivermectin in Combination With Balstilimab in Patients With Metastatic Triple-Negative Breast Cancer With Expansion Cohort in PD-L1 Negative TNBC(PD-L1陰性TNBC拡大コホートを含む)

ClinicalTrials.gov番号
NCT05318469

イベルメクチン

経口投与、1日1回

  • 30 mg
  • 45 mg
  • 60 mg

の用量漸増投与スケジュール

なお、この試験では2025年の中間報告で30 mgおよび45 mgレベルの安全性は概ね良好とされ、60 mgレベルの登録が継続中であることが報告されています。まだ最終的な推奨用量や有効性は確立していません。

  • Day1–3
  • Day8–10
  • Day15–17

を1サイクル(21日)ごとに繰り返します。DAY4-7、DAY11-14、DAY18-21は休薬期間。

このサイクルを何回も繰り返します。この試験では、治療は以下のいずれかになるまで継続されます。

  • 病勢進行(がんが増悪)
  • 重い副作用が出現
  • 患者本人が中止を希望
  • 医師が継続困難と判断
  • 試験終了