癌性疼痛を漢方で改善|中医論文

まとめ:癌性疼痛の中医治療では、基本病機を**「不通則痛」「不栄則痛」と捉え、気滞・血瘀・痰濁・熱毒・寒凝などの邪実と、気血陰陽・腎精不足などの正虚を辨証して治療する。中心となるのは活血化瘀・行気通絡・温陽散寒・補腎壮骨・扶正補虚**で、血府逐瘀湯(桃仁、紅花、当帰、生地黄、川芎、赤芍、牛膝、桔梗、柴胡、枳殻、甘草)、膈下逐瘀湯(五霊脂、当帰、川芎、桃仁、牡丹皮、赤芍、烏薬、延胡索、香附、紅花、枳殻、甘草)、身痛逐瘀湯(秦艽、川芎、桃仁、紅花、羌活、没薬、当帰、五霊脂、香附、牛膝、地竜、甘草)、芍薬甘草湯(芍薬、甘草)、柴胡桂枝湯(柴胡、桂枝、黄芩、人参、芍薬、半夏、甘草、生姜、大棗)、陽和湯(熟地黄、鹿角膠、肉桂、麻黄、白芥子、炮姜、生甘草)などが用いられる。骨転移癌痛では補腎壮骨+活血通絡が重視され、内服に加えて中薬外敷・鍼灸・艾灸なども併用され、疼痛軽減、オピオイド使用量・副作用の減少、QOL改善が報告されている。

癌性疼痛に対する中医治療は、活血化瘀・行気通絡、補腎益精・温陽散寒、活血化痰・解毒散結、扶正補虚・調和気血を主要治法とする。 臨床では膈下逐瘀湯(桃仁、牡丹皮、赤芍、烏薬、延胡索、甘草、当帰、川芎、紅花、枳殻、五霊脂、香附)、身痛逐瘀湯(秦艽、川芎、桃仁、紅花、甘草、羌活、没薬、当帰、五霊脂、香附、牛膝、地竜)、血府逐瘀湯(桃仁、紅花、当帰、生地黄、川芎、赤芍、牛膝、桔梗、柴胡、枳殻、甘草)などが用いられ、疼痛軽減やオピオイド使用量減少が報告されている。 腎虚・骨転移痛には益腎化痰方(推定:熟地黄、山茱萸、山薬、補骨脂、骨砕補、淫羊藿、半夏、陳皮、茯苓、浙貝母など)、痰瘀毒互結には天蟾膠囊(推定:蟾酥を中心に活血化瘀・解毒散結薬を配合)、**止痛消結散(推定:乳香、没薬、延胡索、三稜、莪朮、白芥子、全蝎、蜈蚣などの活血・散結・止痛薬を中心とする)などが用いられている。 正虚型には枳朮湯(枳実、白朮)合補中益気湯(黄耆、人参、白朮、炙甘草、当帰、陳皮、升麻、柴胡)**などが用いられる。作用機序としてNF-κB/MAPK炎症経路、TRP系イオンチャネル、RANK/RANKL/OPG骨代謝系、神経炎症などへの多面的作用が示されている。(2026, 王凌云)

癌性疼痛に対して、活血行気・通絡止痛、補気養血・緩急止痛、温陽散寒・祛瘀止痛、滋補肝腎・解毒止痛を中心に治療する。内服では、加減血府逐瘀湯(白花蛇舌草、桃仁、党参、黄耆、延胡索、白朮、紅花、当帰、牛膝、生地黄、柴胡、桔梗、甘草、枳殻、赤芍、三七)、**解毒止痛湯(延胡索、白芍、豨薟草、蜈蚣、苦参、姜黄、白朮、丹参、甘草)**などで疼痛軽減やオキシコドン減量が報告された。 また、養血緩急湯(党参、白芍、威霊仙、蒼朮、竜骨、桂枝、甘草)、益気養陰解毒湯(黄耆、赤芍、麦門冬、党参、薏苡仁、生地黄、仙鶴草、茯苓、半辺蓮、白朮、蜈蚣、土鼈虫)でも疼痛・QOLの改善が報告されている。 骨転移痛などには温陽祛瘀方(延胡索、補骨脂、炙黄耆、紅花、肉桂、党参、山慈菇、乾姜)、**温陽止痛方(炮附子、党参、乾姜、当帰、白芍、桂枝、生大黄、呉茱萸、黄耆、白蔻仁、炙甘草、生姜、大棗)**などが用いられ、鎮痛効果の増強が報告された。(2025, 呉双)

癌性疼痛に伴う不安を中医学では主に**「鬱証」と捉え、気機鬱滞を基本病機として、気鬱化火、心脾両虚、痰熱擾心などに辨証し、行気解鬱・調肝理血・清熱化痰・寧心安神を中心に治療する。 中薬では血府逐瘀湯加減(桃仁、紅花、当帰、生地黄、川芎、赤芍、牛膝、桔梗、柴胡、枳殻、甘草)**、四君子湯加味(人参、白朮、茯苓、炙甘草+加味薬)、黄連温胆湯加減(黄連、半夏、竹茹、枳実、陳皮、茯苓、甘草、生姜、大棗)、**加味酸棗仁湯(酸棗仁、知母、川芎、茯苓、甘草+加味薬)**などが用いられ、疼痛と不安・抑うつの改善が報告されている。 また、温経通絡方の燻蒸療法でも14日後にVAS、SAS、SDSが改善した。 西洋医学的にはデュロキセチン、ベンラファキシンなどの抗うつ薬やベンゾジアゼピン系が用いられ、心理療法・情志療法との併用も有用とされる。(2025, 劉奥斌)

骨転移癌痛では補腎填精・益腎活血・温陽散寒・祛瘀通絡・止痛を中心に治療する。内服では、温陽祛瘀方(延胡索、補骨脂、炙黄耆、紅花など)+局所放射線療法、益腎活血止痛方(補骨脂、桃仁、紅花、当帰、牛膝、香附、骨砕補、半枝蓮、甘草)+鎮痛薬によって疼痛軽減・QOL改善が報告され、身痛逐瘀湯、益腎化痰方、補腎壮骨口服液、華蟾素膠囊なども使用されている。 外用では大黄+芒硝(4:1)、癌性骨痛膏(冰片、川烏、草烏、乳香、没薬など)、**消腫止痛外敷散(大黄、梔子、香附など)**などでオピオイドの鎮痛効果増強や副作用軽減が報告されている。 鍼灸、艾灸、穴位貼敷、耳穴圧豆、腕踝針などの併用療法にも鎮痛効果が報告されているが、現状では大規模・高品質研究が不足している。(2025, 竇錦鳳)

骨転移癌痛を「不通則痛」「不栄則痛」の両面から捉え、特に瘀血・痰濁による経絡阻滞と腎虚による骨失所養を重視する。**身痛逐瘀湯(川芎、当帰、桃仁、紅花、牛膝、地竜、秦艽、羌活、没薬、五霊脂、香附、甘草)**は活血祛瘀・祛風除湿・通絡止痛作用をもち、オキシコドン、モルヒネ、ゾレドロン酸、放射線療法、鍼治療などとの併用で、単独治療より疼痛軽減、鎮痛薬使用量や副作用の減少、QOL改善が報告されている。 作用機序として、破骨細胞活性の抑制、OPG/RANKL/RANK系の調節、ASIC3・TRPV1抑制、NGF・TNF-α・IL-1β・IL-6など炎症性因子の抑制、脊髄アストロサイト活性化の抑制などが示唆され、PI3K/Akt、NF-κB、p38MAPK、AMPKなど複数のシグナル経路が関与すると考えられている。(2024, 劉彦飛)

癌性疼痛の内服治療では、柴胡桂枝湯(桂枝、黄芩、人参、甘草、半夏、芍薬、大棗、生姜、柴胡)、芍薬甘草湯加減(芍薬、甘草;気虚に黄耆・太子参、脾胃虚弱に茯苓・炒白朮、疼痛に乳香・没薬、血瘀に川芎・当帰)などで疼痛、突出痛、QOLの改善が報告されている。 また、少腹逐瘀湯(当帰、延胡索、肉桂、没薬、蒲黄、小茴香、川芎、赤芍、五霊脂、炮姜)は進行肺癌の癌痛を軽減し、5-HT、PGE2、IL-1βなどの疼痛関連因子も低下させた。癌痛で頻用される生薬は冰片、乳香、延胡索、没薬、烏頭、甘草、紅花、当帰、大黄、細辛の順で、頻用方剤は身痛逐瘀湯、双柏散、益腎骨康方であった。(2024, 章想想)

外用療法では、**消瘤止痛散(丁香、法半夏、桂枝、夏枯草、山慈菇、厚朴、枳実、延胡索、肉桂、乾姜、全蝎、木香、血竭)**や、**抗癌止痛貼(蟾蜍、生川烏、蚤休、莪朮、細辛、乳香、没薬)**などでも疼痛軽減が報告されています。

六経辨証による癌痛治療では、太陽経に桂枝附子湯(桂枝、附子、生姜、大棗、甘草)・白朮附子湯(白朮、附子、生姜、大棗、甘草)、陽明経に調胃承気湯(大黄、芒硝、甘草)・下瘀血湯(大黄、桃仁、䗪虫)・大黄附子湯(大黄、附子、細辛)、少陽経に半夏瀉心湯(半夏、黄芩、乾姜、人参、黄連、大棗、甘草)・四逆散(柴胡、芍薬、枳実、甘草)・柴胡桂枝湯(柴胡、桂枝、黄芩、人参、芍薬、半夏、甘草、生姜、大棗)が用いられる。太陰経では芍薬甘草湯、芍薬甘草附子湯、大建中湯、附子粳米湯、呉茱萸湯、少陰経では四逆湯、附子湯、烏頭湯、麻黄附子細辛湯、厥陰経では烏梅丸、当帰四逆湯が癌痛に応用され、疼痛軽減に加えてオピオイド使用量や便秘などの副作用軽減も報告されている。

19方のうち甘草12方、附子・烏頭10方、芍薬・大棗各7方、人参6方と、補益・温陽薬の使用頻度が高く、著者らはこれを癌患者の**「正虚を本、邪実を標」**とする病態と関連づけている。(2024, 呉時礼)

オピオイド関連便秘(OIC)に対する中医外治では、神闕穴への中薬貼敷、鍼灸、艾灸、耳穴貼圧、腹部按摩などが用いられる。特に枳実15g、大黄6g、厚朴15g、冰片2gを神闕穴に貼付した治療では、麻仁軟膠囊内服より総有効率・QOLが高く、副作用も少なかった。また穴位貼敷+艾灸では総有効率94.29%、通常治療+神闕穴貼敷では92.68%と報告されている。 鍼灸では天枢、支溝、大横、豊隆、合谷、気海、足三里を用い、有効率90.0%と報告されたほか、気虚型OICでは**黄耆湯(黄耆30g、火麻仁30g、白蜜12g、陳皮12g)**をワセリンと混合した腹部按摩でも便秘・疼痛の改善が認められた。ただし研究は短期間・小規模な臨床観察が中心で、長期効果や作用機序については今後の検証が必要である。(2024, 乃吉瑪・尼加提)

辨証治療では肝鬱脾虚に四君子湯(人参、白朮、茯苓、甘草)合柴胡疏肝散(柴胡、陳皮、川芎、香附、枳殻、芍薬、甘草)、肝胆湿熱に茵陳蒿湯(茵陳蒿、梔子、大黄)、気滞血瘀に復元活血湯(柴胡、栝楼根、当帰、紅花、甘草、穿山甲、大黄、桃仁)などを用いる。 骨転移癌痛などでは痛霊湯(黄耆、熟地黄、補骨脂、全蝎、白花蛇舌草、制馬銭子)、加味烏頭湯(制川烏、麻黄、生黄耆、生白芍、当帰、川芎、甘草)、益腎骨康方(白花蛇舌草、骨砕補、半枝蓮、熟地黄、僵蚕、茯苓、山薬など)が西洋鎮痛薬との併用で疼痛軽減、オピオイド使用量減少、炎症反応軽減などを示した。 中成薬では金龍膠囊、華蟾素膠囊、元胡止痛片、桂参止痛合剤、六神丸、参芍片、陰虚胃痛顆粒、天蟾膠囊などが用いられ、単味では蜈蚣、全蝎、金銭白花蛇、烏頭、鶏血藤などの通絡止痛薬が重視されている。 中薬と西洋鎮痛薬の併用は、鎮痛増強、オピオイド減量、副作用軽減、QOL改善の可能性がある一方、研究は小規模・併用療法が多く、単独中薬の高品質エビデンスは不足している。(2024, 王佳)

癌性疼痛では、気滞・血瘀・痰湿・熱毒などの邪実と、気血陰陽の不足が複雑に併存するため、扶正祛邪・攻補兼施を基本とする。辨証別には、気滞に柴胡疏肝散(柴胡、陳皮、川芎、香附、枳殻、芍薬、甘草)、血瘀に血府逐瘀湯(桃仁、紅花、当帰、生地黄、川芎、赤芍、牛膝、桔梗、柴胡、枳殻、甘草)、痰湿に半夏白朮天麻湯(半夏、白朮、天麻、茯苓、陳皮、甘草、生姜、大棗)、熱毒に黄連解毒湯(黄連、黄芩、黄柏、梔子)、気血両虚に帰脾湯(人参、黄耆、白朮、茯苓、当帰、竜眼肉、酸棗仁、遠志、木香、甘草、生姜、大棗)、陰虚に一貫煎(北沙参、麦門冬、当帰、生地黄、枸杞子、川楝子)、陽虚に**金匱腎気丸(地黄、山薬、山茱萸、沢瀉、茯苓、牡丹皮、桂枝、附子)などが用いられる。 専方では温経止痛方(呉茱萸、白芥子、麻黄、細辛)**併用で有効率70.97%(対照29.03%)、膈下逐瘀湯+モルヒネでは有効率96.7%(対照78.3%)となり、鎮痛薬使用量の減少も報告された。 ただし辨証分類や効果判定基準が統一されておらず、大規模・多施設・二重盲検試験が必要とされる。(2024, 周雨興)

癌性疼痛に対する中成薬では、経口薬として華蟾素膠囊(華蟾素:蟾皮由来成分)、西黄丸(牛黄、麝香、乳香、没薬)、六神丸(珍珠粉、牛黄、麝香、雄黄、蟾酥、冰片)、元胡止痛片(延胡索、白芷)などが用いられ、オピオイドとの併用による鎮痛増強、オピオイド使用量減少、QOL改善などが報告されている。西黄丸・六神丸は主に熱証、元胡止痛片は気滞血瘀証への使用が推奨される。 注射薬では復方苦参注射液(苦参、白土苓)、華蟾素注射液(華蟾素)、**康莱特注射液(薏苡仁油)が用いられ、骨転移癌痛、肺癌、肝癌、膵癌、消化器癌などで鎮痛効果が報告されている。 外用では如意金黄散(黄柏、大黄、姜黄、天花粉、蒼朮、天南星、白芷、陳皮、甘草)**などが、化学療法や放射線治療に伴う局所の腫脹・熱感・疼痛の軽減に用いられる。現状では主観的評価を用いた研究が多く、今後は大規模・多施設研究と客観的評価指標が必要とされる。(2023, 陳紅梅)

骨転移癌痛の中薬内服では、骨痛方、補腎通絡方、補腎化痰活瘀方、益腎方、加味芍薬甘草湯、散結通絡顆粒などが用いられ、ゾレドロン酸などとの併用により疼痛軽減、QOL改善、鎮痛薬使用量減少、骨病変の抑制などが報告されている。特に**加味芍薬甘草湯(白芍、炙甘草を基本に、黄耆、当帰、党参、熟地黄などを加味〔推定〕)**は気血両虚型骨転移癌痛でNRS低下とQOL改善を示し、補腎通絡方(熟地黄、補骨脂、骨砕補、淫羊藿、牛膝、当帰、丹参、威霊仙など〔推定〕)では破骨細胞活性抑制による骨保護作用も示唆された。 外治では消痞鎮痛膏、丁香骨痛方、丁香止痛膏、五味双柏散、癌理通膏などが用いられ、オピオイドとの併用で疼痛軽減や必要量減少が報告されている。 鍼刺、火針、電針、艾灸、穴位貼敷、耳穴療法などにも鎮痛効果が報告されているが、研究の質や辨証・疼痛分類の不統一が課題である。(2022, 楊夢霞)

癌性疼痛では、寒証に陽和湯(熟地黄、肉桂、麻黄、鹿角膠、白芥子、炮姜、生甘草)合芍薬甘草湯(芍薬、甘草)、血瘀証に桃紅四物湯(桃仁、紅花、当帰、川芎、白芍、熟地黄)、気逆・気滞に柴胡疏肝散(柴胡、陳皮、川芎、香附、枳殻、芍薬、甘草)合四逆散(柴胡、芍薬、枳実、甘草)、痰湿証に栝楼薤白半夏湯(栝楼実、薤白、半夏、白酒)、熱毒証に黄連解毒湯(黄連、黄芩、黄柏、梔子)、癌毒には越鞠丸(香附、川芎、蒼朮、梔子、神麹)+西黄丸(牛黄、麝香、乳香、没薬)などを用いる。 虚証では黄耆建中湯、補陽還五湯、当帰補血湯合四物湯、引火湯、沙参麦冬湯合六味地黄丸などによる益気・養血・滋陰・温陽が重視される。また癌痛処方の頻用生薬は黄耆、延胡索、桃仁、紅花、川芎、当帰の順で、益気扶正と活血化瘀・行気止痛が重要とされた。 外治では川芎、白芷、姜黄、乳香、没薬などの外敷、さらに鍼刺・艾灸・華蟾素注射液・復方苦参注射液などとの併用でも、疼痛軽減や鎮痛薬減量が報告されている。(2022, 王玉如)

癌性疼痛は寒凝陽虚、熱毒内蘊、湿濁困阻、気機鬱滞、瘀血阻絡、痰濁留滞、気血双虧の7証型に分類し、扶正祛邪に活血化瘀・通経活絡を組み合わせる。頻用される通絡・活血止痛薬として僵蚕、全蝎、地竜、蜈蚣、水蛭、三七、蘇木、川烏、山豆根、丹参、莪朮、冰片、紅花、麝香などが挙げられている。 骨転移癌痛では益腎骨康方(白花蛇舌草、骨砕補、半枝蓮、熟地黄、僵蚕、茯苓、山薬など)+オキシコドンにより総著効率87.5%(西薬単独60.8%)、陽虚寒凝型癌痛では加味芍甘附子湯〔芍薬、甘草、附子を基本に加味〕+オキシコドンで単独治療より良好な効果が報告された。 外治では、オピオイドによる便秘に芒硝、蘆薈、枳殻、厚朴、悪心・嘔吐に呉茱萸、法半夏、生姜の穴位貼敷を行い、副作用軽減が認められた。鍼灸・耳鍼などとの併用でも癌痛軽減が報告されており、中西医結合による鎮痛と副作用軽減が期待される。(2021, 呉笑杰)

この2020年の総説は、癌性疼痛を**「不通則痛」と「不栄則痛」に大別し、早・中期は癌毒、寒凝、痰湿、血瘀、気滞などの邪実、進行期は陽気・陰血不足などの正虚を重視し、辨証に応じた内服・外用・鍼灸・併用療法を整理している。 内服では益腎骨康方(熟地黄15g、骨砕補10g、白花蛇舌草10g、半枝蓮10g、白僵蚕10g、山薬15g、山茱萸12g、〔原文OCR欠落1味〕10g、沢瀉10g、茯苓10g)**+オキシコドンで著効率87.5%(対照60.8%)、加味芍甘附子湯(芍薬60g、炙甘草20g、制附子15g、延胡索15g、党参20g、当帰10g、仙鶴草15g、鬱金10g、菟絲子20g、火麻仁15g)では総有効率92.5%(対照76.3%)となり、鎮痛持続時間延長・オキシコドン減量も認められた。 また、柴胡疏肝散加味、当帰四逆湯、呉茱萸湯合四逆湯、膈下逐瘀湯なども辨証に応じて使用されている。 外用では止痛貼(延胡索、制馬銭子、桃仁、紅花、青風藤、冰片)、**丁香止痛方(丁香、全蝎、生蒲黄、細辛、薤白、木香、小茴香、九香虫、延胡索、当帰、白芍)**などで疼痛・突出痛の軽減が報告され、中薬と西洋鎮痛薬の併用は鎮痛効果、QOL、鎮痛薬使用量の面で西洋薬単独より良好な可能性が示された。(2020, 陳雨)

癌性疼痛に対する中医外治法は、経口鎮痛薬による悪心・嘔吐・便秘などを軽減しつつ鎮痛効果を補強する方法として用いられる。中薬外敷では、四黄散(黄連、黄柏、黄芩、大黄、乳香、没薬、蜂蜜)が中等度の突出痛に有効とされ、益腎骨康膏、抗癌止痛膏、見腫消巴布剤などでも鎮痛効果が報告されている。 鍼刺、腕踝針、艾灸、耳穴貼圧などはオピオイドと併用することで、疼痛軽減、オピオイド減量、便秘などの副作用軽減、QOL改善が報告されている。 作用機序として、外用鎮痛膏(川烏・草烏、川椒、細辛、延胡索、丁香、丹参、大黄、姜黄、急性子など)はTNF-α、ET-1、IL-1βなどの炎症性メディエーターを抑制し、さらに中薬外治による破骨細胞活性抑制やTRPV1発現低下も骨癌痛軽減に関与する可能性が示されている。(2019, 郭玉玉)

肝癌癌痛の内服では、肝鬱気滞型に柴胡疏肝散加味(柴胡、川芎、香附、陳皮、延胡索、白芷、枳殻、枳実、白芍、甘草)、気虚血瘀には補気化瘀方(黄耆、党参、柴胡、升麻、三稜、莪朮、川芎、全蝎、紅花、桃仁、炒白朮、蜈蚣)をオピオイドと併用し、鎮痛効果やQOL改善が報告されている。 また癌痛消方(白花蛇舌草20g、半枝蓮15g、赤芍10g、延胡索5g、香附15g、烏薬5g、黄耆45g、絞股藍10g、三稜10g、莪朮10g、紅花10g、甘草6g)+TACEでは、癌痛軽減に加えて肝機能・凝固機能・免疫機能の改善が報告された。 外治では癌痛消外用貼(蟾酥、生川烏、生草烏、制馬銭子、延胡索、丁香、乳香、没薬、細辛、生半夏、雄黄など)、**双柏散(大黄、薄荷、黄柏、沢蘭、側柏)**などで疼痛軽減やモルヒネ減量が認められ、鍼刺・耳穴・火針・穴位注射などにも鎮痛効果が報告されている。(2019, 劉玲蘭)

癌性疼痛では、三陰伏寒型に呉茱萸湯(呉茱萸、人参、生姜、大棗)合四逆湯(甘草、乾姜、附子)加味+モルヒネ、陽虚寒凝型に芍薬甘草附子湯(芍薬、甘草、附子)加味+オキシコドンが用いられ、鎮痛効果・QOLの改善とオピオイド副作用軽減が報告された。また芍薬甘草湯(芍薬、甘草)は抗炎症・鎮痙・鎮痛作用、柴胡桂枝湯(柴胡、桂枝、黄芩、人参、芍薬、半夏、甘草、生姜、大棗)は理気・行血・通陽による消化器癌の癌痛への応用が報告されている。骨転移癌痛では烏頭湯(麻黄、芍薬、黄耆、甘草、川烏)、大剤量附子を用いた四逆湯(甘草、乾姜、附子)、**附子湯(附子、茯苓、人参、白朮、芍薬)**で鎮痛効果が報告され、明らかな有害事象を認めなかったとされる。(2018, 丁晨曦)

癌性疼痛では、気滞血瘀に柴胡疏肝散、逍遥散、血府逐瘀湯、痰瘀毒留に二陳湯合消瘰丸、気血虚に六君子湯合四物湯、脾腎陽虚に附子理中湯合右帰丸、陰虚に左帰丸合益胃湯などを辨証使用する。 専方では乳癌痛に補虚化毒方(全蝎、九香虫、冬虫夏草、絞股藍、透骨草、霊芝、炒白芍、生甘草)、各種癌痛に定痛湯(党参、延胡索、黄耆、石見穿、山慈菇、竜葵、鬱金、川芎、制穿山甲など)が用いられ、それぞれ扶正・解毒・活血・止痛を図る。 また黄耆桂枝五物湯(黄耆、桂枝、芍薬、生姜、大棗)+放射線療法は脊椎骨転移癌でQOLと副作用を改善し、芍薬甘草湯加味(白芍60~250g、炙甘草15~60g)でも中晩期癌痛の改善が報告された。骨転移癌痛では独活寄生湯(独活、桑寄生、杜仲、牛膝、細辛、秦艽、茯苓、肉桂、防風、川芎、人参、甘草、当帰、芍薬、熟地黄)+オピオイド、身痛逐瘀湯(秦艽、川芎、桃仁、紅花、甘草、羌活、没薬、当帰、五霊脂、香附、牛膝、地竜)+ゾレドロン酸で疼痛・QOL改善が報告されている。(2018, 趙芮)

癌性疼痛では扶正祛邪・調気和血を基本とし、痰湿中阻型に温胆湯(半夏、竹茹、枳実、陳皮、茯苓、甘草、生姜、大棗)+三段階鎮痛薬、気滞型などに柴胡疏肝湯加減(柴胡、陳皮、川芎、香附、枳殻、芍薬、甘草を基本)+モルヒネ、また柴胡桂枝湯(柴胡、桂枝、黄芩、人参、芍薬、半夏、甘草、生姜、大棗)などが用いられ、鎮痛効果増強や副作用軽減が報告されている。六神丸(牛黄、麝香、蟾酥、雄黄、冰片、珍珠)+三段階鎮痛療法では著効率86.3%(対照55%)で、特に便秘が少なかった。 中成薬では復方苦参注射液(苦参、白土苓〔補記〕)、華蟾素膠囊(蟾皮由来成分)、康莱特注射液(薏苡仁油)の併用でも癌痛軽減が報告されている。外治では四黄水蜜、益腎骨康膏、温陽止痛散、通絡散結酊、五生酊などが用いられ、鍼灸や穴位埋線との併用も有効と報告された。(2018, 張慧)

癌性疼痛は、気滞血瘀型には血府逐瘀湯(桃仁、紅花、当帰、生地黄、川芎、赤芍、牛膝、桔梗、柴胡、枳殻、甘草)、痰瘀互結型には千金葦茎湯(葦茎、薏苡仁、冬瓜仁、桃仁)、癌毒内蘊型には如意金黄散(大黄、黄柏、姜黄、白芷、南星、蒼朮、厚朴、陳皮、天花粉、甘草)、正気虚には八珍湯(人参、白朮、茯苓、甘草、熟地黄、当帰、白芍、川芎)などを基本に加減する。 経方では、気滞血瘀型に四逆散(柴胡、芍薬、枳実、甘草)+延胡索、痰凝湿聚型に栝楼薤白半夏湯(栝楼実、薤白、半夏、白酒)、気血虚型に当帰四逆湯(当帰、桂枝、芍薬、細辛、甘草、通草、大棗)、さらに芍薬甘草湯(芍薬、甘草)が用いられ、芍薬苷・甘草酸による神経保護作用も論じられている。 外治では烏香痛消膏(川烏、冰片、白芥子など)、烏冰止痛酊(生川烏、草烏など)、烏芎止痛酊(生川烏、生草烏、川芎など)、穴位貼敷の丁香、細辛、全蝎、延胡索、清半夏などで疼痛軽減やオピオイド使用量減少が報告され、中西医併用は西洋医学単独より鎮痛効果・QOL・副作用の面で優れる可能性が示された。(2018, 師晶晶)

骨転移癌痛では、単独中薬として陽和湯加減(熟地黄30g、鹿角膠10g、細辛9g、肉桂3g、麻黄3g、炮姜6g、白芥子6g、制附子6g、生甘草6g)で乳癌骨転移痛が著明に改善した。 西洋治療との併用では、骨炎霊片(当帰、黄耆、地黄、川芎、菟絲子、枸杞子、玄参、甘草、白芷、骨砕補、延胡索、川楝子、蒲公英、紫花地丁)+ゾレドロン酸で疼痛有効率79.2%(ゾレドロン酸単独33.3%)、済生散(生黄耆、太子参、白朮、猪苓・茯苓、白花蛇舌草、黄精、女貞子、鶏血藤、木香、炒谷芽、炒麦芽、骨砕補、補骨脂、鳳仙透骨草、尋骨風、炙甘草)+ゾレドロン酸では疼痛有効率91.7%(単独62.5%)と報告された。 また、桃仁、紅花、当帰、川芎、白芍、延胡索、全栝楼、黄耆、茯苓、白朮、莪朮、白花蛇舌草、竜骨、牡蛎からなる方剤+ゾレドロン酸でも有効率96.7%(対照60.0%)であった。 外治では加味身痛逐瘀膏(秦艽、川芎、桃仁、羌活、没薬、当帰、牛膝、木香、黄耆、乳香、骨砕補、胡椒目、透骨草、補骨脂、乾姜など)+強オピオイドで鎮痛効果・持続時間が改善した。 動物研究では淫羊藿による破骨細胞活性抑制、鹿茸ポリペプチドによる骨密度増加・破骨細胞抑制、陽和湯によるOPG増加・RANKL抑制などが示され、補腎壮骨薬の骨微小環境への作用も示唆されている。(2018, 劉心悦)

癌性疼痛の内服治療では柴胡疏肝散、柴胡加竜骨牡蛎湯、四逆湯、芍薬甘草湯、六君子湯、補中益気湯などが用いられ、特に加味芍甘附子湯(芍薬60g、炙甘草20g、党参20g、菟絲子20g、制附子15g、延胡索15g、仙鶴草15g、火麻仁15g、当帰10g、鬱金10g)+オキシコドンでは鎮痛持続時間延長とオキシコドン必要量減少が報告された。 また、理肝実脾湯(升麻、柴胡、大棗、冬虫夏草、山薬、太子参、黄耆、薏苡仁、白朮、鬱金、茯苓、白花蛇舌草、平地木、丹参、三稜、莪朮、当帰、青皮、陳皮、甘草)は進行肝癌痛で有効率67%、加味活絡効霊丹(当帰、丹参、乳香、没薬、白朮、茯苓、黄耆、人参、蒲公英、蜈蚣、全蝎、炙甘草)+オキシコドンでは疼痛に加えて食欲・精神状態・睡眠・QOLも改善した。 外治では乳香、没薬、蟾酥、黄柏、大黄、小茴香、延胡索、阿魏、麻仁の穴位貼敷や、**麝冰止痛膏(麝香、冰片、血竭、三七、乳香、没薬など)**が用いられ、鍼灸・温針灸との併用でも鎮痛効果の増強が報告されている。(2017, 阿依宝塔・努腊勒木)

骨転移癌痛では補腎填髄・温陽通絡・活血化瘀・化痰散結を中心に治療する。身痛逐瘀湯加味(身痛逐瘀湯+赤芍、全蝎、蜈蚣)+オキシコドン配合剤では疼痛緩解率90%、鎮痛持続時間延長と鎮痛薬減量がみられ、仙龍定痛飲(制南星、淫羊藿、補骨脂、骨砕補、地竜、全蝎)+モルヒネでもQOL改善が報告された。さらに補腎活血壮骨方(生地黄、熟地黄、山茱萸、菟絲子、補骨脂、肉蓯蓉、桑寄生、全蝎、蜈蚣、地竜、川芎、桃仁、紅花、芍薬)+ゾレドロン酸・放射線療法では、鎮痛発現が早まり、鎮痛持続時間が延長した。 外治では**止痛貼(延胡索、制馬銭子、桃仁、紅花、青風藤、冰片)**や、**補腎化瘀外敷方(熟地黄、牡丹皮、山慈菇、威霊仙、全蝎、半枝蓮、骨砕補、冰片)**などでも疼痛軽減が報告されている。 中薬内服・外敷に加えて鍼灸、点穴、中薬注射などを西洋鎮痛薬と併用することで、鎮痛増強と副作用軽減が期待されるが、研究は小規模で證型も統一されておらず、質の高い研究が必要である。(2017, 陳健琳)

癌性疼痛では、気滞には理気解鬱、血瘀には活血化瘀、痰湿には化痰、熱毒には清熱解毒、気血虚には補気養血、陰虚には滋陰、陽虚には温陽止痛を行い、頻用方剤として血府逐瘀湯(桃仁、紅花、当帰、生地黄、川芎、赤芍、牛膝、桔梗、柴胡、枳殻、甘草)、八珍湯(人参、白朮、茯苓、甘草、熟地黄、当帰、白芍、川芎)、失笑散(蒲黄、五霊脂)、桃紅四物湯(桃仁、紅花、当帰、川芎、白芍、熟地黄)、膈下逐瘀湯(五霊脂、当帰、川芎、桃仁、牡丹皮、赤芍、烏薬、延胡索、甘草、香附、紅花、枳殻)が挙げられ、頻用生薬は延胡索、甘草、当帰、桃仁であった。 外治では復方麒麟膏(川烏30g、血竭5g、乳香15g、延胡索30g、没薬15g、麝香0.2g、冰片9g、山慈菇30g、黄薬子30g、重楼30g)、烏冰止痛酊(生川烏、生草烏、細辛、生南星、冰片、蟾酥、生大黄)、**通絡散結酊(山慈菇、天南星、半夏、威霊仙など)**などで癌痛軽減が報告され、鍼灸や穴位注射にも鎮痛効果が認められた。 西洋薬は即効性に優れる一方、中医薬を合理的に併用することで、鎮痛補助、オピオイド減量、副作用軽減、QOL改善が期待されるが、研究は小規模で処方・評価法の標準化が課題である。(2017, 王振強)

癌性疼痛の内服では復元活血湯、柴胡桂枝湯、当帰四逆湯などが用いられ、肝癌介入治療時には止痛益気湯(劉寄奴15g、川楝子15g、車前子15g、鬱金15g、馬鞭草10g、鶏内金10g、合歓皮10g、陳皮10g、連翹20g、延胡索20g、茯苓30g、白芍30g、柴胡8g、炙甘草6g)、自擬止痛方**(黄耆20g、柴胡15g、川芎12g、鬱金12g、甘草6g、紅花6g、当帰6g;気滞に枳実・香附、血瘀に三七・乳香・没薬を加味)で疼痛軽減が報告された。外用では五生酊(生附子、生半夏、生南星、生川烏、生草烏、冰片、没薬、乳香、延胡索、王不留行、細辛、全蝎)**、**四黄水蜜(黄連、黄柏、黄芩、大黄、乳香、没薬+蜂蜜)などが使用され、総合治療では気虚血瘀型骨転移癌痛に癌痛正骨方(黄耆、当帰、熟地黄、白朮、補骨脂、骨砕補、赤芍、川芎、延胡索、香附、三七、半枝蓮、全蝎、桑螵蛸、甘草)**内服+抑癌制痛膏(莪朮、三稜、延胡索、乳香、没薬、山慈菇、威霊仙、冰片、蟾蜍)外用で有効率96.4%と報告された。 全体として頻用生薬は黄耆、延胡索、鬱金、柴胡、甘草で、行気止痛を中心に清熱・鎮静・活血通絡薬を組み合わせる傾向があり、内服+外用、鍼灸+外用などの総合治療が単独療法より良好とされた。(2016, 李換男)

癌性疼痛の中薬治療では、復方苦参注射液(苦参、白土苓〔製剤構成から補記〕)、欖香烯注射液(温鬱金由来のβ-エレメン)などのほか、中薬湯剤+モルヒネ徐放剤による鎮痛増強・QOL改善・副作用軽減が報告されている。 経方では重度癌痛に加味温胆湯(半夏、竹茹、枳実、陳皮、茯苓、甘草、生姜、大棗を基本に加味〔標準方から補記〕)+フェンタニル貼付剤が用いられ、癌痛抑制と副作用軽減、QOL改善が報告され、**聖愈湯(熟地黄、白芍、川芎、当帰、人参、黄耆〔標準方から補記〕)**単独による進行癌痛治療も紹介されている。 また鍼刺、温陽灸、耳穴按揉、穴位按摩などを鎮痛薬と併用することで疼痛軽減・鎮痛効果増強が報告された。 著者は、中医治療には一定の有用性がある一方、処方構成や鍼灸選穴の不統一、比較試験の少なさ、評価基準の不統一を問題点として挙げ、標準化された臨床研究が必要としている。(2016, 周杰)

進行非小細胞肺癌(NSCLC)に対する中医薬の緩和治療をまとめた2015年の総説です。中医薬は辨証論治を基本として、扶正培本・清熱解毒・活血化瘀・軟堅散結・化痰利湿・疏肝理気などを用い、症状軽減、放化学療法の副作用軽減、QOL改善を目的としています。
進行NSCLCの癌性疼痛は、実証では気滞・血瘀・痰濁・熱毒、虚証では気血不足・臓腑経脈失養・気血陰陽俱損を主要病機とし、辨証に応じて行気止痛・活血止痛・化瘀散結・清熱解毒・培補正気を行う。 また進行肺癌に伴う抑うつ・不安・不眠には、柴胡疏肝散(柴胡、陳皮、川芎、香附、枳殻、芍薬、甘草)、逍遥散(柴胡、当帰、白芍、白朮、茯苓、甘草、生姜、薄荷)、天王補心丹(生地黄、天門冬、麦門冬、玄参、丹参、当帰、人参、茯苓、五味子、遠志、柏子仁、酸棗仁、桔梗、朱砂〔標準方〕)、甘麦大棗湯(甘草、小麦、大棗)などを用い、さらに朱砂、霊芝、竜歯、茯神などの安神薬を使用する。 中医薬は単独または西洋医学的緩和治療との併用が可能とされる一方、肺癌の辨証分類・治療法・効果判定に統一基準がないことが課題とされている。(2015, 王大鵬)