瘀血頭痛を漢方で改善|論文
まとめ:瘀血頭痛は、刺すような固定性の頭痛、舌質紫暗・瘀斑・瘀点などを特徴とし、「不通則痛」「久病入絡」を基本病機として捉えます。近年の研究では、治療の中心は活血化瘀・通絡止痛で、特に川芎、桃仁、紅花、赤芍、当帰、丹参、延胡索などが頻用され、難治例では全蝎、蜈蚣、僵蚕、水蛭、土鼈虫などの虫類薬も用いられています。一方、瘀血だけを治療するのではなく、気虚には黄耆・人参、痰濁には半夏・白朮・茯苓、肝風には天麻・鈎藤、肝鬱には柴胡・香附などを組み合わせることが重要です。臨床研究では、血府逐瘀湯、通竅活血湯、活血止痛湯などを基礎とした治療で頭痛の頻度・程度・持続時間の改善が報告されており、「活血化瘀を軸に、気虚・痰濁・肝風・肝鬱など併存する病機を同時に治療する」ことが瘀血頭痛治療の基本と考えられます。
西洋医学の片頭痛は、ズキズキする強い頭痛を繰り返す神経疾患で、**「前兆のない片頭痛」と「前兆のある片頭痛」**に大きく分けられます。前兆のない片頭痛では、4~72時間続く頭痛発作を5回以上経験し、①片側性、②ズキズキする拍動性、③中等度~重度、④歩行や階段昇降など日常動作で悪化する、の4項目のうち2つ以上を満たし、さらに吐き気・嘔吐、または光や音をつらく感じる症状を伴うことが診断基準となっています。血管の痙攣ではなく、三叉神経の刺激が原因と考えられる。
東洋医学の片頭痛は、「単に片側性の頭痛」のことで、通常の頭痛と区別出来ない。
頭痛は中医では外感性と内傷性に大別され、六経辨証では、太陽中風証には桂枝湯(桂枝、白芍、生姜、大棗、炙甘草)、太陽傷寒証には麻黄湯(麻黄、桂枝、杏仁、甘草)、陽明頭痛には葛根湯(葛根、麻黄、桂枝、白芍、生姜、大棗、甘草)、少陽頭痛には小柴胡湯(柴胡、黄芩、半夏、生姜、人参、大棗、甘草)を用いる。 厥陰頭痛では、寒凝肝脈・肝胃虚寒による巓頂痛に呉茱萸湯(呉茱萸、生姜、人参、大棗)、肝鬱気滞には逍遥散(柴胡、当帰、白芍、白朮、茯苓、甘草)、肝陽上亢には天麻鈎藤飲(天麻、鈎藤、石決明、川牛膝、杜仲、梔子、黄芩、益母草、夜交藤、朱茯神)を用いる。 太陰頭痛には理中丸(乾姜、白朮、人参、炙甘草)、少陰の虚陽上越には潜陽丹(砂仁、附子、亀板、甘草)、少陰兼表証には麻黄附子細辛湯(麻黄、附子、細辛)を用いる。また難治性頭痛では、鍼灸、推拿、耳穴療法、刺絡放血などの外治法を辨証に応じて併用することが述べられている(2019年、曹娜)。
瘀血内阻型の血管神経性頭痛72例を中薬群・鍼刺群・針薬結合群に無作為に分け、1か月治療した。中薬には**通竅活血湯(川芎15g、赤芍10g、桃仁10g、紅花10g、葱白6g、大棗6g、生姜6g)**を用い、鍼刺は率谷、風池、外関、足臨泣、太衝、血海、膈兪を選穴した。 最終解析69例では、針薬結合群は中薬単独・鍼刺単独よりVAS、頭痛症状、中医証候を有意に改善し、中医証候の総有効率は91.30%(中薬73.91%、鍼刺78.26%)であった。瘀血内阻型の所見として、固定性の刺痛、面色晦暗、舌質紫暗・瘀斑・瘀点、弦または弦細渋脈などを挙げている。(2024年、丁洁)
気虚血瘀証の偏頭痛72例を無作為に2群に分け、治療群に補気通絡方(黄耆15g、当帰15g、川芎25g、川楝子15g、醋延胡索15g、水牛角25g[先煎]、白芍15g、白芷15g、細辛5g、全蝎7g、僵蚕10g)、対照群にフルナリジンを4週間投与した。補気通絡方は補気通絡・活血化瘀を目的とし、治療後および3か月後の頭痛発作回数半減率は対照群より高く、中医証候の総有効率も88.0%対68.0%であった。特に頭痛の程度・持続時間・発作回数、固定性刺痛、持続する鈍痛、神疲乏力、懶言などの改善で優れていた。 (2023年、田美)
『中華医典』収載の古代文献から瘀血型偏頭痛の110処方・148味を抽出してデータマイニングした。使用頻度上位は甘草、当帰、川芎、芍薬、桃仁、大黄、紅花、生地黄、柴胡、黄芩で、核心薬は川芎、甘草、当帰、芍薬、桃仁、紅花、頻用薬対は川芎・甘草、当帰・芍薬、桃仁・当帰、紅花・桃仁などであった。 クラスター解析から、①牛膝・桃仁・紅花・丹参・降香、②生地黄・犀角・牡丹皮・川芎・甘草・白芷・細辛、③延胡索・丹参・絲瓜絡・五霊脂・乳香・没薬の3つの潜在的組方が得られ、瘀血型偏頭痛は「正虚を本、瘀血を標」とし、活血化瘀を中心に扶正・祛邪を組み合わせることが重要とされた。(2023年、黄鹏宇)
2000~2021年の瘀血頭痛の臨床研究から129処方・130味を解析したところ、頻用薬は川芎、桃仁、紅花、赤芍、当帰、白芷、甘草、全蝎、丹参、生地黄、白芍、柴胡、細辛、牛膝、葛根、蜈蚣、地龍、天麻で、特に川芎は119処方(92.25%)、桃仁・紅花は各91処方(70.54%)に使用された。 薬対では①桃仁・紅花、②桃仁・赤芍、③川芎・赤芍、④川芎・当帰、⑤川芎・白芷などの関連が強く、聚類分析では①紅花・桃仁・赤芍、②全蝎・蜈蚣、③柴胡・牛膝、④甘草・生地黄の4組を抽出した。 治法は活血化瘀を核心とし、病因・病態に応じて清熱涼血、補血活血、平肝熄風、疏散風寒などを組み合わせることが示された。(2023年、呉芸帆)
血管性頭痛に対する活血化瘀類中薬をフルナリジンと比較した13件のRCT、計1,216例のMeta解析では、活血化瘀類中薬は総有効率で優れ(OR 5.36、95%CI 3.81–7.55)、脳動脈血流速度を改善し、不良反応も少なかった。 使用方剤には血府逐瘀湯(桃仁、紅花、当帰、生地黄、川芎、赤芍、牛膝、桔梗、柴胡、枳殻、甘草)、桃紅四物湯(桃仁、紅花、当帰、川芎、白芍、熟地黄)、散偏湯加減、芎葛湯、加味芎帰湯、通絡止痛方、清脳通絡湯加味、自擬五虫通絡湯などが含まれた。 ただし各処方の具体的構成生薬・用量はMeta解析本文には記載されておらず、上記の血府逐瘀湯・桃紅四物湯の構成は標準的処方内容を補記したものである。研究の質には盲検化・割付隠蔽の欠如や出版バイアスなどの限界がある。(2022年、謝栄芳)
気虚血瘀証の緊張型頭痛112例を無作為に2群に分け、対照群にはフルペンチキソール・メリトラセンおよびニモジピン、観察群にはこれに芎芪化瘀止痛湯(白芷30g、川芎15g、赤芍15g、黄耆15g、党参15g、当帰15g、紅花15g、桃仁15g、全蝎10g、石菖蒲10g、蜈蚣2条、甘草6g)を加えて1か月治療した。 観察群は総有効率96.43%(対照群83.93%)で、頭痛発作回数、持続時間、VAS、頭痛・不眠多夢・心煩易怒・倦怠乏力・舌暗紅瘀斑・沈または渋脈などの中医症候、およびMCA・PCA・ACA血流速度が対照群より有意に改善した。 芎芪化瘀止痛湯は補気を兼ねた活血化瘀・疏経通絡・止痛を目的とする処方である。(2021年、張則甫)
血瘀型偏頭痛64例を無作為に2群に分け、試験群は加減血府逐瘀湯(当帰20g、柴胡10g、生地黄10g、紅花10g、桃仁10g、赤芍10g、炒枳殻10g、川芎15g、桔梗6g、牛膝10g、甘草9g、全蝎10g、蜈蚣6g、僵蚕10g)+耳穴圧丸、対照群は同方単独で4週間治療した。耳穴は神門、皮質下、交感、内分泌、額(側頭/後頭)を使用した。 最終解析60例では、頭痛発作日数50%以上減少率は80.0%対56.67%で、頭痛回数・持続時間・随伴症状、PRO、中医証候も併用群でより改善した。 臨床総有効率は93.33%対86.67%、中医証候総有効率は86.67%対70.00%で、耳穴圧丸併用による上乗せ効果が示された。 処方は血府逐瘀湯を基礎に全蝎・蜈蚣・僵蚕を加え、活血化瘀に祛風通絡・止痛を強化した構成である。(2021年、儀凡)
2010~2020年に発表された中医薬による頭痛・偏頭痛の臨床研究144篇、136処方・158味の生薬を解析した。最も多い証型は瘀血頭痛34回、肝陽頭痛30回、痰瘀互結12回、気虚血瘀12回、痰濁頭痛10回で、瘀血の関与が特に目立った。 頻用生薬は川芎114、白芍81、天麻67、当帰64、白芷55、甘草54、柴胡48、紅花44、熟地黄43、細辛41、鈎藤40、桃仁40、全蝎38、丹参36、赤芍35、茯苓34、葛根33、半夏31、白朮30、牛膝29の順で、活血化瘀薬では川芎が突出していた。 薬対は紅花・桃仁、蒺藜・珍珠母、鈎藤・石決明、牛膝・枸杞子、因子分析では桃仁・紅花・赤芍・黄耆、半夏・白朮・茯苓、白芷・細辛・柴胡、延胡索・蔓荊子・川芎、当帰・白芍、地龍・香附、全蝎・葛根などが抽出された。 全体として頭痛・偏頭痛では活血化瘀だけでなく、補虚・化痰・平肝息風を証に応じて組み合わせる用薬傾向が示された。(2021年、王浩添)
気滞血瘀型頭痛82例を無作為に2群に分け、観察群に活血止痛湯(川芎30g、白蒺藜30g、延胡索20g、紅花15g、蔓荊子12g、白芷12g、当帰10g、赤芍10g、桃仁6g、蜈蚣2条)、対照群にフルナリジン10mg/日を投与し、4週間治療した。 総有効率は95.12%対78.05%、頭痛スコアは6.53→1.87(対照群6.41→3.48)と活血止痛湯群で有意に改善した。 処方は桃紅四物湯系の活血化瘀を基礎に、川芎・延胡索で行気活血止痛、蜈蚣で通絡祛風止痛、白芷・蔓荊子・白蒺藜で祛風疏肝止痛を強化した構成で、気滞血瘀型頭痛に対する活血・行気・通絡の組み合わせが特徴である。(2016年、熊涛)
頭痛に対する活血化瘀薬34種について、全国の中医脳病専門家46名へのアンケートをK-means法で解析した。活血化瘀作用が強く、かつ臨床で常用と評価されたのは、川芎、当帰、丹参、赤芍、紅花、三七、桃仁、地龍、延胡索で、特に川芎は専門家間の一致度が最も高く、頭痛治療の要薬とされた。 また、血瘀頭痛では水蛭、蜈蚣、全蝎、僵蚕、土鼈虫などの虫類薬も重要とされ、活血化瘀・通経活絡の目的で用いられていた。臨床では弁証論治を前提に、疼痛部位に応じて太陽経頭痛には羌活・防風、陽明経頭痛には白芷・葛根などの引経薬を組み合わせることが推奨されている。 本研究は処方の臨床試験ではなく、専門家の経験を定量化した用薬規律研究である。(2016年、艾娟娟)
瘀血頭痛43例を無作為に2群に分け、治療群22例に活血止痛湯(桃仁12g、当帰15g、白芷10g、乳香12g、赤芍12g、没薬12g、熟地黄6g、枳殻6g、延胡索6g、白芍6g、香附6g、川芎10g、甘草6g、紅花6g)、対照群21例にイブプロフェン300mgを投与し、14日間治療した。 総有効率は**95.45%対71.43%**で活血止痛湯群が有意に優れ、両群とも重篤な副作用は認めなかった。 処方は通竅活血方を基礎に、桃仁・紅花を君薬として活血化瘀・通絡、乳香・没薬・赤芍・当帰で活血化瘀を強化し、香附・枳殻で行気、白芷で升散、川芎で活血行気、白芍・延胡索で止痛する構成で、「気行則血行」「通則不痛」を狙った処方である。(2016年、趙梁)
瘀血頭痛80例に眼針療法を行った前向き臨床観察で、眼周囲の肝区、胆区、上焦区、心区、脾区のうち、絡脈の形状・色調が最も明瞭な部位を選穴し、左右交互に刺鍼、留針20分、1日1回、14日間治療した。 治療結果は治癒42例、顕効22例、有効12例、無効4例、総有効率95.0%で、重篤な副作用は認めなかった。瘀血頭痛では「不通則痛」を基本病機とし、眼針によって経絡・臓腑の気血を調整して活血化瘀・通絡止痛を図る考え方で、特に肝区・胆区・上焦区・心区・脾区を重視している。 本研究は対照群を置かない臨床観察であり、薬物療法との比較試験ではない。(2016年、王洋)
内傷頭痛200例を「病機証素」の考え方で解析し、従来の固定的な証型ではなく、風陽・痰濁・瘀血・気虚・血虚・陰虚という病理要素の組み合わせとして頭痛を捉えた研究である。 分布は風陽132例(66%)が最多、血虚73例(36.5%)、陰虚45例(22.5%)、痰濁32例(16%)、気虚28例(14%)、瘀血26例(13%)の順で、単一証素より二証の組み合わせが最多(57.5%)、特に風陽+血虚、風陽+陰虚が多かった。 臨床的には瘀血・陰虚は高齢者に多く、瘀血は情緒変動・月経と密接に関連し、失眠とも関連した。また頭痛指数は風陽・痰濁・瘀血で、気虚・血虚・陰虚より高く、実証性の病機ほど頭痛が強い傾向を示した。 本研究は方剤治療研究ではないため、構成生薬の記載はない。頭痛を一つの証型に固定せず、たとえば「風陽+血虚」「痰濁+瘀血」のように複数の病機を併存させて弁証する点が臨床的に参考になる。(2013年、宋麗艶)
2012年の呂艶芳らは、肝鬱血瘀型の経行頭痛50例に対し、血府逐瘀湯を基礎に自擬した「経行頭痛湯」を投与した。対象は15~45歳の女性で、経前・経期の激しい頭痛、経色紫暗・血塊、抑鬱・易怒、胸脇脹痛、口苦、舌暗・瘀点、脈弦または細渋などを呈する症例であった。
経行頭痛湯(桃仁15g、牡丹皮15g、赤芍15g、当帰20g、川芎20g、丹参20g、紅花20g、柴胡20g、香附20g、川楝子20g、鬱金20g、王不留行20g、路路通20g、延胡索30g、甘草25g)を月経前7日から服用し、3月経周期継続した。治法は疏肝解鬱・理気活血・調経止痛である。 50例中、治癒30例、好転15例、無効5例で、**治癒率60%、総有効率90%**であった。 肝鬱気滞により血行が滞り、瘀血が清竅を阻滞して「不通則痛」となる病機を重視し、月経前から疏肝・活血を行う周期療法が特徴である。(2012年、呂艶芳)
瘀血頭痛64例を無作為に2群に分け、治療群32例に通竅活血湯加減(桃仁15g、紅花15g、川芎25g、生姜10g、葱白10g、白朮25g、牛膝25g、柴胡25g、甘草10g)、対照群32例にフルナリジン・ニモジピンなどの西洋薬を投与し、4週間治療した。 弁証加減は、肝陽上亢:天麻15g、鈎藤25g、石決明25g、痰湿内阻:半夏15g、陳皮15g、血虚:当帰15g、熟地黄25g、気虚:黄耆30g、血瘀重:穿山甲5g、丹参25g、腎虚:山茱萸25g、山薬15g、枸杞子15gを加えた。 治療群は治癒22例、軽快8例、無効2例で総有効率93.7%、対照群は治癒3例、軽快10例、無効19例で**40.6%**だった。 瘀血が脳絡を阻滞する「不通則痛」を基本病機とし、活血化瘀・通絡止痛を中心としながら、肝陽・痰湿・血虚・気虚・腎虚を積極的に加減する点が臨床的に参考になる。(2012年、許占毅)
痰瘀互阻型頭痛176例を調査したところ、115例(65.34%)で血清ホモシステイン(HCY)が正常値を超え、中医証候スコアとHCY値に有意な相関を認めた。HCY>15μmol/Lの80例を、三虫半夏白朮天麻湯群42例とフルナリジン+葉酸+ビタミンB6・B12群38例に分け、4週間比較した。
三虫半夏白朮天麻湯(蜈蚣2条、全蝎3g、僵蚕10g、半夏10g、天麻10g、川芎15g、生蒲黄10g、鈎藤15g、炒白朮10g、茯苓20g、白芍30g、甘草6g)を投与し、全蝎・蜈蚣は粉末、鈎藤は後下として用いた。 頭痛の総有効率は95.24%対76.32%、中医証候では**100%対39.47%と治療群で良好だった。HCYも20.47±5.82から4週後12.00±4.05μmol/Lまで低下したが、4週時点の低下幅は対照群との有意差を認めなかった。 病機を「血瘀阻絡を本、肝風挟痰濁を標」**と捉え、痰瘀同治を基本に、三虫(全蝎・蜈蚣・僵蚕)で通絡、半夏・白朮・茯苓で健脾化痰、天麻・鈎藤で平肝息風、川芎・蒲黄で活血化瘀する構成が特徴である。(2011年、陳少玫)
痰瘀互阻型頭痛176例を対象に、血清ホモシステイン(HCY)との関連を検討し、さらにHCY>15μmol/Lの80例を三虫半夏白朮天麻湯群42例と西洋薬群38例に無作為化して比較した。痰瘀互阻型では頭痛如裹・胸脘満悶・嘔悪痰涎などの痰濁所見と、刺すような固定性頭痛・舌質紫暗・瘀斑瘀点などの瘀血所見を併せ持つことを診断条件としている。
三虫半夏白朮天麻湯(蜈蚣2条、全蝎3g、僵蚕10g、法半夏10g、天麻10g、川芎15g、生蒲黄10g、鈎藤15g、炒白朮10g、茯苓20g、白芍30g、甘草6g)を4週間投与した。 頭痛の総有効率は95.24%対76.32%、中医証候の総有効率は100%対39.47%で治療群が有意に優れ、頭如裹、神疲乏力、食欲、大便異常、舌象なども改善した。HCYは治療群で20.47±5.82→17.27±4.11(2週)→12.00±4.05μmol/L(4週)と低下した。 病機は血瘀阻絡を本、肝風挟痰濁を標とし、「痰瘀同治」を基本に、三虫(蜈蚣・全蝎・僵蚕)で通絡化瘀、半夏・白朮・茯苓で健脾化痰、天麻・鈎藤で平肝息風、川芎・蒲黄で活血化瘀する点が特徴である。(2010年、韋啓志)
瘀血頭痛30例に**通心絡膠囊(人参、水蛭、全蝎、土鼈虫、蜈蚣、蝉蜕、赤芍、冰片など)を投与し、2コース治療後の臨床効果と血液レオロジーを検討した。対象は固定性で刺すような慢性頭痛、紫暗舌・瘀斑瘀点、細または細渋脈などを呈する瘀血頭痛であった。 治療後は治癒19例、好転9例、無効2例、総有効率93.3%**で、全血粘度(高切・低切)、血漿粘度、フィブリノゲンはいずれも有意に低下した。 病機を「久病入絡、久痛入絡、不通則痛」と捉え、人参で益気活血、水蛭・土鼈虫で破血逐瘀通絡、全蝎・蜈蚣・蝉蜕で搜風解痙・通絡止痛、赤芍で散瘀止痛、冰片で芳香通竅し、益気活血+虫類薬による逐瘀通絡を組み合わせる点が特徴である。著者は瘀血頭痛では益気薬、虫類破血逐瘀薬、搜風解痙入絡薬の併用を重視している。 (年代記載不鮮明、張波茹)

