レプチン、満腹ホルモン
レプチンは、全身の肥満細胞から分泌されるペプチドホルモンである。
食欲や肥満に関係するホルモンは、20種類以上あるが、インスリン、グルカゴンの次に重要である。
以下の2つの拮抗関係が特に重要である。
1.インスリン⇔グルカゴン
2.インスリン⇔レプチン
食事を食べると消化管に食物が流入する→この刺激に反応して、レプチンの分泌量が決められる。
満腹ホルモンのレプチンが分泌されると、視床下部を介して、食欲不振誘発オン(交感神経系)、食欲増進誘発オフ(迷走神経系)となる。
交感神経系は、筋肉活動、脂肪消失、消化管の消化・吸収↓。
迷走神経系は、食欲増進、脂肪獲得、消化管の消化、吸収↑、インスリン分泌。
個人個人のレプチン閾値(満腹だと脳が反応するレプチンの量)が、異なっている。
レプチン閾値が低いと、少ないレプチン量で満腹だと感じ、太りたくても太れない体質となる。
レプチン閾値が高いと、たくさんのレプチンがあっても満腹と感じないので、どんどん太る。
後者を、レプチン抵抗性(または感受性の低下)とも言い、慢性肥満の原因のひとつと考えられている。
人は、「体重を一定に保つ機能を持つ」(体重のセットポイントを維持)と言われているが、これはレプチンの作用によって「脂肪細胞を一定に保つ機構」である。
満腹ホルモンのレプチンは、食欲だけでなく、基礎代謝や筋肉活動、つまり、覚醒度、動悸(やる気)、活動性に関与する。
なかなか痩せられない人は、レプチン抵抗性があり、うつ的になっている可能性があります。
この治療は、間欠的ファスティングであると考えてます。
レプチンは、食べ物が小腸に入って7メートル進むと分泌されると言われています。
痩せにくい人は、レプチンが分泌しない時間を延ばす=プチ断食の時間を延ばす方法があります。