疲労に効く食事

■牛肉

現在のスポーツ選手はホエイプロテインを使うことが当たり前ですが、昔のプロ野球選手の食事といえば牛肉です。

食事のメニューは決まっていて、ステーキ、焼肉、すき焼き、しゃぶしゃぶのどれかで、とにかく牛肉をしっかり食べていたそうです。

400勝投手の金田正一選手は、巨人軍に入団された時に、「食をもっと大事にしろ」と王選手、長嶋選手にアドバイスされていたそうです。

牛肉が疲労に効く理由は、動物性タンパク質の確保とカルニチンです。

グラム当たりのカルニチン量が、牛肉は他のタンパク質源に比べて飛び抜けています。

■シーフード

疲労回復に効果があるタウリンは、シーフード(タコ、イカ、貝など)に多く含まれていることが知られています。

■具沢山の味噌汁

オートファジーを誘導して疲労回復に有効なスペルミジンは、大豆を発酵させた納豆、醤油、味噌には高濃度に含まれます。

不足しがちな食物繊維を摂取するために、根菜、葉野菜、きのこ類などをたくさん食べることも出来ます。

■緑茶

緑茶に含まれるエピガロカテキンガレートは、感染予防効果以外にも、慢性疲労への有効性が知られています。

■糖質

議論のあるところですが、疲れている時に身体が要求するのは「甘いもの」です。

疲労の病態では、グルコースの要求量が高くなります。

極端な糖質制限を行っても、身体にはグルコースが必要なので、糖新生などでATPを消費して(=疲労)グルコースを作っています。

ロカボのように適正量として糖質を摂ることで、身体全体としては、 ATP効率で得をして、疲労に対して有効です。

抗酸化物質のビタミンC、E,グルタチオンのリサイクルには、ペントースリン酸経路で作られるNADPHが重要です。

糖質の摂取源としては、適量の根菜、果物、黒砂糖を勧めています。