α-グルコシダーゼ阻害剤
まとめ:α-グルコシダーゼ阻害剤は、腸内のデンプンの分解を阻害して、血糖値ピークを改善します。同様の効果は、食物繊維の摂取、食べる順番ダイエットで期待出来ます。α-グルコシダーゼ阻害剤は、副作用として胃腸障害および腸内細菌叢のディスバイオーシスが想定されます。
多糖類を含む炭水化物は、腸内でデンプンを加水分解を触媒する酵素であるアルファアミラーゼとアルファグルコシダーゼによって、単純な糖に変換され、単糖類として小腸から吸収されます。これらの酵素を阻害するのがα-グルコシダーゼ阻害剤(alpha-glucosidase inhibitor)です。
α-グルコシダーゼ阻害剤は、炭水化物(例えばデンプンなどの多糖類)の分解を阻害することによって血糖値スパイクを改善して、2型糖尿病に使用されます。 (2022, Dirir)
メタ分析にて、2 型糖尿病に対する食物繊維補給を含む介入は、空腹時血糖値と HbA1c を低下させます。(2012, Post)
α-グルコシダーゼ阻害剤の主な副作用は胃腸症状で、炭水化物のグルコースへの分解を阻害するので、炭水化物は、腸内に残こります。大腸では腸内細菌が未消化の炭水化物を消化し、それによって鼓腸および下痢のような胃腸の副作用引き起こします。(2008, Van de Laar)
α-グルコシダーゼ阻害剤は、大腸に糖質が到達して発酵するために、腸内細菌叢を変化させます。(2019, Baxter)