食物線維と疾患リスク

まとめ:食物繊維の摂取量が多いほど、様々な疾患リスクが下がることが報告されています。

2019年にReymoldsらは、食物繊維の摂取量が多いほど、死亡、心疾患、糖尿病、大腸がんのリスクが低くなることが示されています。

さらに、グリセミック指数(食品ごとの血糖値の上がりやすさの指標)の高い食品の摂取量が多いほど、心疾患、糖尿病、大腸がんの罹患率が高くなることが示されています。

1日30gを超える食物線維を摂取することを推奨しています。(日本人の食物繊維平均摂取量は1日15g程度です)

同様に食物繊維不足(炭水化物の質)と心血管リスク(2020年、Martínez-Gonzálezら)、高血圧と肥満リスク(2018年、Kimら)、乳がんリスク(2021年、Sasanferら)の関係が報告されています。

2017年にAuneらは、果物と野菜の摂取は、心血管疾患、癌、およびすべての原因による死亡リスクの低下と関連すること、特にリンゴとナシ、柑橘系の果物、緑の葉野菜、アブラナ科野菜、サラダの摂取量と心血管疾患およびすべての原因による死亡リスクの低下と関連を指摘しました。