起立性調節障害とホモシステイン

まとめ:起立性調節障害ではホモシステインの検査が重要です。

起立性調節障害(orthostatic dysregulation)は、以下のサブタイプに分類されています。(起立性調節障害サポートグループ

起立直後性低血圧instantaneous orthostatic hypotension、INOH起立直後に血圧低下が起こります。
体位性頻脈症候群postural tachycardia syndrome、POTS起立直後に血圧低下はなく、頻脈が起こります。
血管迷走性失神neurally-mediated syncope、NMS起立中に血圧低下が起こります。
遷延性起立性低血圧起立直後の血圧反応は正常ですが、起立数分以後に血圧が低下します。
起立性脳循環不全型起立中の血圧心拍変動は正常内ですが、起立中に脳血流が低下します。
高反応型起立直後に一過性の著しい血圧上昇を起こします。

POTS (体位性頻脈症候群、postural tachycardia syndrome)の小児では血漿ホモシステインレベルが上昇し、POTS の重症度と正の相関があることが報告されています。(2018, Li)