相貌失認
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相貌失認(Prosopagnosia)は、何度も会っている人の顔が識別できないという症状です。
頭部外傷や脳卒中に伴って発症する場合もありますが、脳の発達に伴って発症することもあり、これを発達性相貌失認(developmental prosopagnosia)と言います。
相貌失認と発達障害との関連については、これまでは文献的にはあまり注目されていません。(2018, Romani)
診断は、ウォリントン認識記憶テストやCambridge Face Memory Testで行います。以下のようなテストです。
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相貌失認(Prosopagnosia)の責任病巣としては、紡錘状回(上図)および下縦筋束 (下図) に関連しています。
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![](https://rainafterfine.com/wp-content/uploads/2022/08/Tractography_-_Inferior_longitudinal_fasciculus_-_animation_1.gif)
治療総論がまとめられていますが、確実な治療法は提示されていません。(2014, Degtis)
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当院で実施しているニューロフィードバックは、頭皮から近い表面の脳波にアプローチしますので、相貌失認(Prosopagnosia)の責任病巣はかなり脳の深部に位置する紡錘状回と下縦筋束なので、治療的な効果を発揮することは難しいのではないかと考えています。