ブラッククミンシード

まとめ:万能薬と言われるブラッククミンシードは、新型コロナ後遺症、ワクチン後遺症に対する保護作用として、抗炎症、鎮痛、オートファジー、抗ウイルス効果を持っています。

ブラッククミンシードは、和名を「ニオイクロタネソウ」と言い、英名が「Black Cumin」、学名は「Nigella sativa」と言います。イスラムの古い言い伝えに「死以外の様々な病の治療に役立つ」とあるほど、万病薬として古代エジプトの時代から2,000年にもわたって重用されてきました。

ブラッククミンシードは、抗糖尿病、抗がん、免疫調節、鎮痛、抗菌、抗炎症、鎮痙、気管支拡張、肝臓保護、腎臓保護、胃保護作用があり、降圧剤、肝強壮剤、利尿剤、消化剤、止瀉剤、食欲増進剤、鎮痛剤、抗菌剤、皮膚疾患治療薬として世界中で広く使用されています。(2013, Ahmad)

ブラッククミンシードは、AMPKを活性化してオートファジーを促進することによって抗糖尿病作用を発揮します。(2011, Benhaddou-Andaloussi)

ラットの実験でブラッククミンシードの投与は、血漿中および脳内のトリプトファンレベルを上げて、抗うつ効果を発揮します。(2014, Perveen)

一方でブラッククミンシードによる副作用で、セロトニン症候群の報告があります。(2019, Warner)

セロトニン症候群とは、脳内のセロトニン濃度が上がることにより、興奮、神経過敏などを示し、重症例では悪性症候群に似た状態になります。抗うつ剤やセントジョーンズワートの大量摂取での報告があります。

ブラッククミンシードからの化合物が SARS-CoV-2 タンパク質と効果的に結合し、提案された薬剤と比較して同等またはより優れたエネルギースコアを与え、SARS-CoV-2 を阻害することを報告しました。(2022, Baig)

ブラックシードクミンは、軽症の新型コロナ感染症患者に対する有効性が報告されています。(2021, Koshak)