CBDオイルとてんかん

麻に含まれる化学物質であるCBDオイルは、不安、統合失調症、依存症、心的外傷後ストレス障害、移植、がん、炎症性腸疾患などへの有効性が指摘されており臨床試験が進行中ですが、医療用途に承認されたのは小児の難治性てんかんだけです。(2020, Milier)

CBDオイルは、4 つのランダム化比較試験で、難治性てんかんのレノックス・ガストー症候群またはドラベ症候群の患者において、許容できる安全性プロファイルで有効性を示したことから、これらの難治性てんかんに対して米国では Epidiolex ® 、EU 機関では EPIDYOLEX として承認されています。(2020, Gray)

19人の小児難治性てんかん患者にCBDオイルを投与したところ、16人で発作が減少して、2人は発作が止まったことが報告されています。(2013, Porter)

117人の小児難治性てんかん患者にCBDオイルを投与したところ、85%で発作が減少して、14%は発作が止まったことが報告されています。また10%の患者では、言語能力や精神症状の改善が見られました。(2015, Hussain)

難治性てんかん患者670人を対象にしたメタアナリシスでは、64%で発作頻度の減少が観察されました。39%の患者では発作頻度の 50% 以上の減少が見られました。ブロードスペクトルのCBDオイルが、精製されたCBDを含む製品よりも強力で、安全性プロファイルが優れていることが指摘されています。(2018, Pamplona)

イスラエルでの小児難治性てんかんを対象とした臨床研究では、1日量10mg/kg以上よりも10mg/kg以下での有効性が報告されています。(2016, Tzadok)

CBDの抗けいれん特性は解明されていませんが、GPR55受容体の機能的拮抗作用、TRPV1受容体の脱感作、およびアデノシン輸送の阻害を通じて、ニューロンの興奮性を低下させると考えられます。(2020, Gray)