常備薬としての銀翹散
銀翹散は、日本でよく見られる発熱を主症状とする感冒に中医学で使われる方剤です。日本のエキス剤漢方薬は、傷寒論に由来する悪寒を主症状とする方剤が多く採用されていますが、銀翹散は採用されていませんが、アマゾンなどで購入可能です。
銀翹散 | 銀翹解毒散 | 荊芥連翹湯(エキス剤) | |
清熱解毒 | 金銀花、連翹 | 金銀花、連翹 | 連翹 |
辛温解表 | 荊芥(大量の清涼剤により温性は消失) | 荊芥 | 荊芥、防風、白芷 |
辛涼解表 | 薄荷、豆鼓 | 薄荷、豆鼓 | 薄荷、柴胡 |
辛涼解表・利咽 | 牛蒡子 | 牛蒡子 | |
清熱燥湿、清熱瀉火(黄連解毒湯) | 黄連、黄芩、黄柏、山梔子 | ||
止咳・利咽 | 桔梗 | 桔梗 | 桔梗 |
清熱瀉火 | 竹葉、芦根 | 竹葉、羚羊角 | |
調和 | 甘草 | 甘草 | 甘草 |
行気 | 枳殼 | ||
養血(四物湯) | 当帰、地黄、芍薬、川芎 |
銀翹散と銀翹解毒散は、ほぼ同じ内容でアマゾンなどで市販されています。
主薬の金銀花と連翹は、抗ウイルス、抗菌作用があり、咽頭痛に有効な牛蒡子、桔梗も配合されています。発熱と咽頭痛を主訴とする感冒に安全に使用できます。